PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
令和6年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問22
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア自分の所属している集団は失敗することがなく,又は万が一失敗しても集団は存続すると考える。
- イ集団に新しく加わったメンバーなどが異議を唱える場合には,それを阻止して,集団を保護しようとする。
- ウ他のメンバーから特に意見が出されず,発言者以外の全メンバーが沈黙している場合は,その意見を集団組織の一致した意見とみなす。
- エ反対する少数メンバーがいる場合は,そのメンバーに圧力を加えて統一した意見にさせる。
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集団思考の兆候名と指す内容の対応
集団思考の兆候は名称だけ覚えていると取り違えやすい分野です。名称に含まれる語が、集団内の誰の、どのような心理や行動の偏りを表しているのかを自分の言葉で言い直し、提示された内容と照らして整合するかを確かめる姿勢が役立ちます。
この問題で問われていること
問われているのは特定の兆候一つが指す内容です。似た印象を持つ他の兆候と混同しないよう、その兆候が集団の意思決定のどの場面で、何に対して生じる偏りなのかという一点に着目して、名称と内容の対応を検討してください。
視点
集団思考は、結束の強い集団で合意を保つことが優先され、批判的な検討が弱まる現象として技術者倫理で扱われます。その兆候は複数の観点に整理されており、それぞれ偏りが向かう対象や現れ方が異なります。名称の印象だけで判断せず、偏りの主体と対象を切り分けて捉えることが理解の土台になります。
確認ポイント
- 兆候の名称に含まれる語を、自分の言葉で平易に言い換えてみたか
- その偏りが誰に生じ、何に向かうものかを切り分けて考えたか
- 提示された内容が、言い換えた意味と主体・対象の両面で一致するかを確かめたか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
“心の警備”は、集団の判断を脅かすような異論や不都合な情報から集団を守ろうとする行動を指します。新しいメンバーの異議を阻止する説明がこれに該当する。
理由
“心の警備”は、集団の外部または内部からもたらされる批判や異議が、集団の合意を揺るがすことを避けるため、それらを遮断・抑制しようとする行動です。
比較
アは集団の無謬性や存続に対する過信、ウは沈黙を全員一致とみなす誤り、エは反対者への直接的な圧力に関する説明であり、“心の警備”そのものとは異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。集団は失敗しない、失敗しても存続するという考えは、集団の能力や将来に対する過信を示している。異論や不都合な情報を遮断して集団を守るという“心の警備”の行動を直接説明していない。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。集団に新しく加わったメンバーが異議を唱えたとき、それを阻止して集団を保護しようとする行動は、集団の合意を脅かす批判や異論を遮断する“心の警備”に当たる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。他のメンバーが発言せず沈黙しているだけなのに、発言者以外も同じ意見だとみなすのは、全員一致が成立しているという錯覚に関する説明である。異論を遮断する防衛行動とは異なる。
選択肢エ
これは不正解だよ。反対する少数メンバーに圧力を加えて意見を統一させるのは、反対者を同調させようとする直接的な圧力を示している。集団を守るために異論や情報を遮断する“心の警備”とは区別される。
学習のポイント
集団思考の兆候は、過信、同調、異論の抑制などの観点で整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問22(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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