PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
令和6年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問19
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア復旧時に行うログ情報反映の平均処理時間が約2倍になる。
- イフルバックアップ取得1回当たりの磁気テープ使用量が約2倍になる。
- ウフルバックアップ取得1回当たりの磁気テープ使用量が約半分になる。
- エフルバックアップ取得の平均処理時間が約2倍になる。
解き方のヒントを見る
取得間隔変更の影響を段階別に整理する
フルバックアップの取得間隔を変えたとき、何が変わり何が変わらないかを、バックアップを取る場面と障害から復旧する場面に分けて考えます。各場面で必要になるデータや作業の量を、自分の言葉で書き出してから判断しましょう。
この問題で問われていること
問われているのは、取得間隔という一つの条件の変更が、どの場面のどの量に波及するかの見極めです。直接影響する事柄と、間隔とは独立して決まる事柄を区別できているかを、一つずつ確かめる姿勢が大切です。
視点
データベースの復旧は、ある時点で取得したバックアップを戻す作業と、その後に発生した更新を反映させる作業の組合せとして捉えられます。取得間隔を検討するときは、バックアップ取得時に扱うデータ、保管しておく必要のある情報、復旧時に行う作業のそれぞれについて、間隔が関係するかどうかを個別に考えると整理しやすくなります。
確認ポイント
- 変更前と変更後で、バックアップ取得時の作業内容や対象がどう異なるかを自分で説明できるか
- 障害発生から復旧完了までに行う作業を順に挙げ、取得間隔に関係する工程を特定できるか
- 取得間隔とは無関係に決まる要素を、間隔の影響を受ける要素と混同していないか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
フルバックアップの取得間隔を2倍にすると、1回のフルバックアップで保存するデータ量は基本的に変わらない。一方、次のフルバックアップまでに発生するログが増えるため、復旧時のログ反映処理時間は平均して約2倍になる。
理由
フルバックアップ取得間隔を旧来のT時間から2T時間に変更すると、復旧時に反映すべきログの平均期間も長くなる。更新頻度が一定であるため、平均ログ量と平均反映処理時間は概ね比例し、処理時間は旧時間をtとすると、t×(2T/T)=2tとなる。
比較
フルバックアップは取得間隔に関係なく、その時点のデータベース全体を保存する。したがって1回当たりの磁気テープ使用量や取得処理時間は約2倍にも約半分にもならず、変化するのは主に復旧時のログ反映量です。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。取得間隔を旧来のT時間から2T時間にすると、一定頻度で発生する更新ログが平均して2倍の期間分蓄積する。したがって、復旧時のログ反映量と平均処理時間は概ね比例し、旧処理時間をtとすれば t×(2T/T)=2t となる。
選択肢イ
これは不正解だよ。フルバックアップ1回では、その時点のデータベース全体を保存するため、取得間隔をT時間から2T時間へ変えても、1回の対象データ量は基本的に同じである。磁気テープ使用量が旧量Vから約2Vになる条件ではなく、間隔の変更と1回当たり容量を混同している。
選択肢ウ
これは不正解だよ。フルバックアップ1回の保存対象は、取得時点のデータベース全体であり、取得間隔を2倍にしても旧量Vが約V/2になるわけではない。更新ログの蓄積期間は長くなるが、それは磁気テープ上のフルバックアップ1回分の使用量を半分にする条件ではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。フルバックアップの取得処理時間は、主として保存するデータベース全体の容量と装置の転送速度で決まる。間隔をT時間から2T時間にしても、1回のバックアップ対象量は基本的に変わらず、平均処理時間が旧時間sの約2sになる根拠はない。
学習のポイント
フルバックアップの容量と、バックアップ間隔に依存するログ復旧時間を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問19(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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