PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
令和6年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問18
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アサービスの計画,運用,維持,改善を支援する製品又はツールの仕様に関する要求事項
- イサービスマネジメントシステムを確立し,実施し,維持し,継続的に改善するための組織に対する要求事項
- ウサービスマネジメントシステムを適用する組織の形態若しくは規模,又は提供するサービスの性質に応じた要求事項
- エ組織が使用しているサービスマネジメントの用語を,当該規格で使用している用語に置き換えるための要求事項
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規格の適用範囲を見極める視点
国際規格が扱う内容の範囲を問う問題では、規格名から受ける印象ではなく、その規格が何を対象にどの立場で定めた文書なのかを軸に考えることが大切です。一つの観点に絞って、各内容が規格の守備範囲に収まるかを落ち着いて確かめましょう。
この問題で問われていること
問われているのは、規格の目的と適用範囲の捉え方です。規格が定める事柄と、規格の外側にある周辺の規格や知識とを区別し、どこまでが規格そのものの守備範囲かという一点に注目して検討してください。
視点
マネジメントシステム規格には、それぞれ目的と適用範囲が定められています。規格名に含まれる語句や、似た名称の規格・枠組みから内容を連想するのは避けましょう。その規格自身が掲げる目的と対象に照らして判断する姿勢が、範囲を識別する問題全般に共通する基本です。
確認ポイント
- その規格が何を目的として作られたものかを、自分の言葉で説明できるか
- 検討している内容が規格そのものに属するのか、周辺の規格や知識に属するのかを区別できているか
- 名称の似た語句や印象だけで判断せず、規格の目的と対象に照らして確かめたか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
JIS Q 20000-1:2020は、組織がサービスマネジメントシステムを確立し、実施し、維持し、継続的に改善するための要求事項を規定する。したがって正答はイです。
理由
この規格が定めるのは、サービスマネジメントシステムを組織が運用し、継続的に改善するための要求事項です。製品の仕様や用語の置換方法を直接定める規格ではありません。
比較
組織の形態・規模や提供するサービスの性質は、要求事項そのものを別の内容へ変更する条件ではありません。要求事項は、さまざまな組織やサービスに適用できるものとして捉える。
選択肢ア
これは不正解だよ。この記述は、サービスの計画や運用を支援する製品又はツールの仕様に関する要求事項としている。しかし本規格が対象とするのは、製品やツールの仕様ではなく、組織がサービスマネジメントシステムを運用・改善するための仕組みである。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。この記述は、組織がサービスマネジメントシステムを確立し、実施し、維持し、継続的に改善するための要求事項としている。これは、サービスマネジメントシステム要求事項という規格の対象と一致している。
選択肢ウ
これは不正解だよ。この記述は、組織の形態や規模、サービスの性質に応じて要求事項が定められるとしている。しかし誤りは、条件に応じて要求事項の内容が変わる点にある。要求事項は組織やサービスの違いを問わず適用できる。
選択肢エ
これは不正解だよ。この記述は、組織が使うサービスマネジメント用語を規格の用語へ置き換えるための要求事項としている。しかし本規格の中心は用語の置換ではなく、組織がサービスマネジメントシステムを確立・運用・改善するための要求事項である。
学習のポイント
サービスマネジメントシステム規格の対象と要求事項の範囲を整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問18(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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