PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
令和6年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問17
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア計画に従うことに価値があることを認めながらも、自己組織化されたチームによる裁量に、より価値をおく。
- イ契約交渉に価値があることを認めながらも、顧客の競争力と満足度の向上に、より価値をおく。
- ウプロセスやツールに価値があることを認めながらも、実用的なプラクティスに、より価値をおく。
- エ包括的なドキュメントに価値があることを認めながらも、動くソフトウェアに,より価値をおく。
解き方のヒントを見る
宣言の趣旨を先入観と切り分ける
アジャイル開発の宣言に関する問いでは、一般に広まっているイメージと宣言そのものの趣旨が食い違うことがあります。記憶している内容を根拠にしつつ、思い込みで補っていないかを一つの観点として丁寧に確かめましょう。
この問題で問われていること
問われているのは、宣言が掲げる価値観を正確に理解しているかどうかです。どの内容についても、宣言が述べている範囲を超えて意味を広げたり、逆に狭めたりしていないかという一点に絞って検討することが大切です。
視点
アジャイル開発の宣言は、ソフトウェア開発に携わる人々がまとめた短い文書です。学習するときは、宣言の文言そのものと、解説書や現場で語られる解釈とを区別して覚えましょう。そうすると、問いに対して根拠を持って判断しやすくなります。
確認ポイント
- 宣言の文言として覚えている内容と、一般的なイメージを区別できているか
- 宣言の趣旨を強めすぎたり弱めすぎたりして解釈していないか
- 判断の根拠が自分の思い込みではなく宣言の内容に基づいているか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
アジャイルソフトウェア開発宣言は、計画や契約、プロセス、文書を全否定せず、それらよりも変化への対応、顧客との協調、人と人との相互作用、動くソフトウェアを重視する価値を示している。
理由
宣言の価値は、プロセスやツールよりも個人と対話、包括的なドキュメントよりも動くソフトウェア、契約交渉よりも顧客との協調、計画に従うことよりも変化への対応を重視するという構造で示される。
比較
選択肢はこの四つの価値を別の表現に置き換えたり、比較対象を変更したりしている。したがって、宣言で示された対象と重視される対象が正確に対応しているかを確認する必要がある。
選択肢ア
これは不正解だよ。アジャイルソフトウェア開発宣言は、計画に従うことよりも、変化への対応に価値をおくと述べている。自己組織化されたチームによる裁量は、設問で示されたこの価値の正しい対比にはなっていない。
選択肢イ
これは不正解だよ。宣言では、契約交渉よりも顧客との協調に価値をおく。顧客の競争力と満足度の向上は重要な目的になり得るが、宣言が示す比較対象である「顧客との協調」とは異なるため、価値の組合せが一致しない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。宣言では、プロセスやツールよりも個人と対話に価値をおく。「実用的なプラクティス」は、宣言が示す比較対象である個人と対話とは異なるため、前半の対象に対する後半の対応が誤っている。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。アジャイルソフトウェア開発宣言は、包括的なドキュメントに価値があることを認めながらも、動くソフトウェアにより大きな価値をおくと示している。この選択肢は価値の対象と比較の向きを正しく表している。
学習のポイント
四つの価値と、各選択肢における比較対象の正確な対応を覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問17(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針