PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

令和6年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問9

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

あるソフトウェア開発部門では,開発工数E(人月)と開発規模L(Kステップ)との関係を,E=5.2L^0.98としている。L=10としたときの生産性(Kステップ/人月)は,およそ幾らか。

選択肢

  1. ア
    0.2
  2. イ
    0.5
  3. ウ
    1.9
  4. エ
    5.2
解き方のヒントを見る

求める量の定義と単位をそろえる

見積りモデルが扱う量が何を表し、どの単位で示されているかを確かめることが出発点です。問題で問われている生産性がどの量とどの量の関係として定義されているかを、問題の記述から読み取ってから検討を進めましょう。

この問題で問われていること

計算に入る前に、与えられた値それぞれの単位(規模の単位、工数の単位、期間の単位など)が何であり、求める答えがどの単位で表されるべきかを整理することに注目してください。単位の食い違いは誤答の大きな原因です。

視点

見積りモデルは、ある量から別の量を導くための関係を表したものです。学習の際は、モデルに入る量と出てくる量がそれぞれ何を意味し、どの単位で表されているかを意識すると理解が深まります。生産性という言葉は文脈によって定義が変わりうるため、その問題の中でどう定められているかを確認する姿勢が大切です。

確認ポイント

  • 問題の記述の中で、生産性がどの量に対するどの量として定義されているかを確認したか
  • 与えられた各数値の単位を書き出し、途中で単位の換算が必要になっていないかを確かめたか
  • 最終的に得た値の単位が、問題で求められている答えの単位と一致しているかを見直したか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

開発工数はE=5.2L^0.98で求められる。L=10 Kステップを代入すると、Eは約49.7人月となるため、生産性は10 Kステップ÷約49.7人月=約0.2 Kステップ/人月です。

理由

L=10 Kステップのとき、開発工数はE=5.2×10^0.98人月で、約49.7人月となる。したがって生産性は、10 Kステップ÷49.7人月=約0.2 Kステップ/人月です。

比較

生産性は開発規模を工数で割る値であり、工数そのものや係数をそのまま答えにはしない。選択肢は、規模と工数の比、または式の一部だけを表しているかを区別する。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。L=10 KステップをE=5.2L^0.98に代入すると、開発工数は約49.7人月になる。生産性は10 Kステップ÷約49.7人月で、約0.2 Kステップ/人月となる。

選択肢イ

これは不正解だよ。0.5 Kステップ/人月は、公式の関係式から求めた約49.7人月の工数に対して、10 Kステップを割った結果とは一致しない。規模と工数の比の計算が異なっている。

選択肢ウ

これは不正解だよ。1.9 Kステップ/人月は、生産性として必要な10 Kステップ÷約49.7人月の値より大きい。開発工数を関係式で求めた条件と、規模を工数で割る定義に合わない。

選択肢エ

これは不正解だよ。5.2は工数式の係数であり、L=10を代入して得られる開発工数でも生産性でもない。生産性には開発規模10 Kステップと計算後の工数を用いる必要がある。

学習のポイント

開発規模を工数で割る生産性の定義と、べき乗を含む工数見積り式の扱いを学ぶ。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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