PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

令和6年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問7

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

アジャイル型開発プロジェクトの管理に用いるベロシティの説明はどれか。

選択肢

  1. ア
    開発規模を見積もる際の規模の単位であって,ユーザーストーリー同士を比較し,相対的な量で表すものである。
  2. イ
    完了待ちのプロダクト要求事項と成果物とを組み合わせたものをビジネスにおける優先順に並べたものである。
  3. ウ
    定められた期間で完了した作業量と残作業量とをグラフにして進捗状況を表すものである。
  4. エ
    定められた期間に受入れが行われたチームの成果物の量を表すものである。
解き方のヒントを見る

指標が表す量と対象を確かめる

進捗管理の指標は、名称の印象だけで判断すると取り違えやすい分野です。それぞれが何を数えた量なのか、どの期間や単位で集計したものなのかという一点に絞って、問題の記述と照らし合わせながら意味を確認してみましょう。

この問題で問われていること

問われているのは指標の名称と意味の対応です。指標ごとに『何を測定対象としているか』と『どの時間的な区切りで集計・記録するか』を自分の言葉で言い直せるかどうかが、判断の拠り所になります。

視点

進捗管理に使う指標は、何らかの量を数え、それを一定の区切りごとに記録したり推移として捉えたりするものです。名称に含まれる語の響きから意味を推測するのではなく、『何を数えているのか』『何を基準にまとめているのか』を一つずつ言葉にすると、印象の似た指標同士でも区別しやすくなります。

確認ポイント

  • 各指標が数えている対象が何の量なのかを、名称を使わずに一文で説明できるか
  • その量がどのような時間的区切りや範囲でまとめられるものかを意識できているか
  • 問題中の語句が、測定対象と集計の区切りのどちらについて述べているかを切り分けたか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

ベロシティは、スプリントなどの定められた期間に、チームが受入れまで完了させた成果物の量を表します。チームの実績や開発ペースを把握し、今後の計画や見通しを立てる際に利用する。

理由

ベロシティは、アジャイル開発の一定期間、通常はスプリントにおいて、チームが受入れまで完了した成果物の量を表します。これにより、チームの開発ペースを把握できる。

比較

ユーザーストーリー同士を比較する相対的な見積り尺度はストーリーポイントであり、要求事項を優先順に並べたものはプロダクトバックログです。また、完了作業量と残作業量をグラフで示すものはバーンダウンチャートなどで、ベロシティとは異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。ユーザーストーリー同士を比較して相対的な量で表すものは、作業規模を見積もるためのストーリーポイントなどである。ベロシティは見積り時の単位ではなく、一定期間にチームが完了させた作業量を示す実績指標である。

選択肢イ

これは不正解だよ。完了待ちのプロダクト要求事項と成果物をビジネス上の優先順に並べたものは、プロダクトバックログの説明である。ベロシティは要求事項を並べる管理対象ではなく、一定期間にチームが完了した成果物の量を表す。

選択肢ウ

これは不正解だよ。定められた期間で完了した作業量と残作業量をグラフにして進捗を表すものは、バーンダウンチャートなどの進捗管理資料である。ベロシティは作業量の推移をグラフ化したものではなく、期間ごとの完了量を示す指標である。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。ベロシティは、スプリントなどの定められた期間に、チームが受入れまで完了させた成果物の量を表す。チームの実績に基づく開発ペースを把握できるため、アジャイル型開発プロジェクトの計画や進捗管理に用いられる。

学習のポイント

ベロシティは見積り単位ではなく、一定期間に完了した成果物の量を示す実績指標です。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問7(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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