PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

令和6年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問1

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

プロジェクトマネジメントにおけるプロジェクトマネジメント計画書の説明として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    組織のニーズ,目標ベネフィットなどを記述することによって,プロジェクトの目標について,また,プロジェクトがどのように事業目的に貢献するかについて明確にした文書
  2. イ
    どのようにプロジェクトを実施し,監視し,管理するのかを定めるために,プロジェクトを実施するためのベースライン,及び,プロジェクトを実行し,管理し,終結する方法を明確にした文書
  3. ウ
    プロジェクトの最終状態を定義することによって,プロジェクトの目標,成果物,要求事項及び境界を含むプロジェクトスコープを明確にした文書
  4. エ
    プロジェクトを正式に許可する文書であって,プロジェクトマネージャを特定して適切な責任と権限を明確にし,ビジネスニーズ,目標,期待される結果などを明確にした文書
解き方のヒントを見る

計画文書の目的と位置付けを捉える

プロジェクトで作られる文書は、作成される時点、作成や承認に関わる立場、他の文書との上下関係がそれぞれ異なります。個々の文書が何を決めるために存在し、何の前提として使われるのかという観点に絞って整理しながら検討しましょう。

この問題で問われていること

この分野では用語の暗記より文書の役割の捉え方が重要です。ある文書が上位の決定を受けて作られるのか、下位の活動の拠り所になるのかという位置関係を、自分の言葉で説明できるかを確かめてから判断すると整理しやすくなります。

視点

計画に関わる文書は、単独で存在するのではなく、ほかの文書や活動とのつながりの中で意味を持ちます。そのため、名称の印象だけで判断せず、その文書が「何を受けて作られ」「何に使われるのか」という前後関係に注目すると、役割の違いを整理しやすくなります。同じような言葉が並んでいても、文書が置かれている段階や、誰に向けたものかによって位置付けは変わり得ます。示されている記述を、この前後関係の視点から一つずつ照らし合わせてみましょう。

確認ポイント

  • その文書は、どのような上位の決定や前提を受けて作られるものと理解しているか
  • その文書は、後に続くどの活動や判断の拠り所として使われると考えられるか
  • 名称の印象ではなく、前後関係から見た役割として説明できるか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

プロジェクトマネジメント計画書は、プロジェクトの実施、監視、管理、終結の方法を定め、各種ベースラインなどを含めてプロジェクトを運営するための基準となる文書です。

理由

適切なのはイです。プロジェクトマネジメント計画書は、プロジェクトを実施するためのベースラインと、実行、管理、終結の方法を明確にし、プロジェクトの進め方を定める。

比較

アは事業目的への貢献を明確にする文書、ウはプロジェクトスコープを明確にする文書、エはプロジェクトを正式に許可する文書の説明であり、計画書の中心的な役割とは異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。この説明は、組織のニーズや目標ベネフィットを基に、プロジェクトの目標と事業目的への貢献を明確にする文書を示している。プロジェクトの実施、監視、管理、終結の方法を定める計画書の説明ではない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。この説明は、プロジェクトを実施するためのベースラインと、プロジェクトを実行、管理、終結する方法を明確にしている。プロジェクトをどのように実施し、監視し、管理するかを定める計画書の役割と一致する。

選択肢ウ

これは不正解だよ。この説明は、プロジェクトの最終状態を定義し、目標、成果物、要求事項、境界を含むプロジェクトスコープを明確にする文書を示している。実施や管理の方法を定める計画書そのものの説明ではない。

選択肢エ

これは不正解だよ。この説明は、プロジェクトを正式に許可し、プロジェクトマネージャの責任と権限、ビジネスニーズや目標を明確にする文書を示している。プロジェクトの進め方を定める計画書とは役割が異なる。

学習のポイント

計画書、プロジェクト憲章、スコープ記述書の役割を区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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