PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
令和5年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問18
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- アA案
- イB案
- ウC案
- エD案
解き方のヒントを見る
比較の前提をそろえて考える
導入案の比較では、示された情報をすぐに評価する前に、比較の前提がそろっているかを意識しましょう。同じ言葉や数値でも、前提が違えば意味が変わり得るため、条件とのつながりを丁寧に確かめる姿勢が大切です。
この問題で問われていること
着目するのは、比較に用いる情報と、その情報が成り立つ前提との対応です。個々の情報だけで判断を進めず、何を共通の条件として扱っているのかを確認し、前提を取り違えていないかという一つの観点で整理しましょう。
視点
情報の意味は、それが置かれた前提と合わせて捉えます。比較の対象について、共通とされている条件と個別に与えられた条件を区別し、同じ前提に基づく情報として扱えるかを意識しましょう。
確認ポイント
- 比較の前提として明示された条件を把握したか
- 各情報を、その前提と結び付けて捉えているか
- 明示されていない前提を自分で補っていないか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
TCOは、初期費用と使用期間中に発生する費用の合計です。3年間のTCOはA案161百万円、B案172百万円、C案153百万円、D案157百万円となり、最小のC案(ウ)が正解です。
理由
表の金額の単位は百万円です。ハードウェア導入費用、システム開発費用、導入教育費用を初期費用として合計し、ネットワーク通信費用、保守費用、システム運用費用は3年間分を加えます。C案の初期費用は(40+30+5)百万円=75百万円、年間費用は(15+5+6)百万円/年=26百万円/年です。したがって、TCO=75百万円+26百万円/年×3年=153百万円となります。
比較
A案は65百万円+32百万円/年×3年=161百万円、B案は85百万円+29百万円/年×3年=172百万円、D案は85百万円+24百万円/年×3年=157百万円です。年間費用が最小なのはD案です。ただし、C案はD案より初期費用が10百万円低く、年間費用が2百万円高いため、3年間では10百万円−2百万円/年×3年=4百万円だけTCOが低くなります。したがって、3年間のTCOが最小なのはC案です。
選択肢ア
これは不正解だよ。A案の初期費用は30+30+5=65百万円、年間費用は20+6+6=32百万円です。3年間のTCOは65百万円+32百万円/年×3年=161百万円となり、C案の153百万円を上回ります。初期費用は最小ですが、毎年の費用を含めると最小にはなりません。
選択肢イ
これは不正解だよ。B案の初期費用は30+50+5=85百万円、年間費用は20+5+4=29百万円です。3年間のTCOは85百万円+29百万円/年×3年=172百万円となり、C案の153百万円を上回ります。C案に比べて初期費用が10百万円高く、年間費用も3百万円高いため、3年間の合計では19百万円多くなります。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。C案の初期費用は40+30+5=75百万円、年間費用は15+5+6=26百万円です。3年間のTCOは75百万円+26百万円/年×3年=153百万円です。A案161百万円、B案172百万円、D案157百万円と比べて最小なので、C案を選びます。
選択肢エ
これは不正解だよ。D案の初期費用は40+40+5=85百万円、年間費用は15+5+4=24百万円です。3年間のTCOは85百万円+24百万円/年×3年=157百万円です。年間費用は4案で最小ですが、C案より初期費用が10百万円高く、3年間の年間費用の差で取り戻せるのは6百万円なので、TCOはC案より4百万円多くなります。
学習のポイント
初期費用と年間費用を区別し、指定された使用期間全体の費用で比較する方法を押さえましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問18(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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