PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
令和5年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問14
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アあるクラスを基に,これに幾つかの性質を付加することによって,新しいクラスを定義する。
- イ幾つかのクラスに共通する性質をもつクラスを定義する。
- ウオブジェクトのデータ構造から所有の関係を見つける。
- エ同一名称のメソッドをもつオブジェクトを抽象化してクラスを定義する。
解き方のヒントを見る
用語の意味を同じ範囲で捉える
まず、使われている用語の意味の範囲に注目しましょう。身近な例から受ける印象だけで判断せず、学習した内容と照らしながら、検討の途中で同じ言葉の捉え方が変わっていないか確かめることが大切です。
この問題で問われていること
この分野の内容を考えるときは、用語をどの範囲の意味で使っているかに意識を向けてください。普段の言葉としての印象と、学習した用語としての理解を混ぜず、一つの意味の範囲を保って検討を進めましょう。
視点
用語の理解は、日常的な印象に引きずられると揺れやすくなります。学習時に捉えた意味の範囲を基準にし、考える途中でもその範囲が変わっていないかを振り返りましょう。
確認ポイント
- 日常語の印象だけで用語を捉えていないか
- 学習した用語の意味の範囲を意識しているか
- 検討の途中で同じ用語の意味の範囲を変えていないか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
正解はイです。汎化とは、複数のクラスに共通する性質を取り出し、その性質をもつ上位のクラスを定義することです。個別のクラスを、より一般的な概念としてまとめます。
理由
イの「幾つかのクラスに共通する性質をもつクラスを定義する」は、汎化の説明です。例えば、自動車クラスと自転車クラスに共通する性質を取り出して、乗り物クラスを定義します。共通の性質を上位のクラスにまとめることで、クラス間の関係を整理できます。
比較
アは既存のクラスに性質を付加して具体的なクラスを定義する特殊化です。ウは所有という全体と部分の関係に着目しています。エはメソッド名の一致を基準にしていますが、名称が同じだけでは意味や役割まで共通するとは限らず、汎化の説明として適切ではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。既存のクラスに性質を付け加えて新しいクラスを定義するのは、特殊化の説明です。例えば、乗り物クラスに自動車固有の性質を加えると、より具体的なクラスになります。汎化では逆に、複数のクラスの共通性を取り出します。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。汎化は、複数のクラスに共通する性質を取り出し、それをもつ上位のクラスを定義することです。例えば、自動車と自転車の共通する性質を乗り物クラスにまとめます。個別の違いを整理しながら、より一般的な概念として扱えるようにします。
選択肢ウ
これは不正解だよ。オブジェクトのデータ構造から所有の関係を見つけるのは、全体と部分の関係に着目する考え方です。例えば、自動車がエンジンをもつ関係が該当します。汎化で扱う、複数のクラスに共通する性質から上位のクラスを定義する操作とは異なります。
選択肢エ
これは不正解だよ。同一名称のメソッドをもつことだけでは、汎化による上位のクラスを定義する根拠として十分ではありません。メソッド名が同じでも、意味や役割が異なる場合があるからです。汎化では、名前の一致だけでなく、クラスに共通する性質を捉える必要があります。
学習のポイント
汎化と特殊化では抽象化の方向が逆になること、所有関係とクラスの共通性は別の観点であることを押さえましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針