PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

令和5年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問12

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

JIS Q 21500:2018(プロジェクトマネジメントの手引)によれば,プロセス“リスクの特定”及びプロセス“リスクの評価”は,どのプロセス群に属するか。

選択肢

  1. ア
    管理
  2. イ
    計画
  3. ウ
    実行
  4. エ
    終結
解き方のヒントを見る

与えられた前提の範囲を確認する

プロジェクトマネジメントを学ぶときは、用語の印象だけで判断せず、与えられた前提がどこまで適用されるかに注目しましょう。まずは、その前提を自分の思い込みで広げていないかを確かめます。

この問題で問われていること

この課題では、判断の根拠にしようとしている内容が、与えられた前提の範囲に収まっているかを意識してください。知っている用語から条件を補う前に、明示された内容と自分が付け足した内容を分けて整理しましょう。

視点

知識を当てはめる際には、その知識が成り立つ前提と、今扱っている前提を区別すると整理しやすくなります。馴染みのある用語が現れても、それだけで条件を追加せず、判断の根拠が与えられた範囲を越えていないかを確認しましょう。

確認ポイント

  • 判断の根拠にした前提は、与えられた内容に含まれているか
  • 用語の印象から、示されていない条件を付け足していないか
  • 自分の解釈と、明示された前提を区別しているか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

正解はイの「計画」です。JIS Q 21500:2018では、「リスクの特定」と「リスクの評価」は計画プロセス群に属します。「リスクへの対応」は実行、「リスクの管理」は管理に属するため、区別して覚えましょう。

理由

「リスクの特定」はリスクを明らかにするプロセスで、「リスクの評価」は発生確率や影響などを検討するプロセスです。これらはリスクを把握・評価して計画の判断材料を整える役割を持ち、規格では計画プロセス群に分類されています。この所属は、プロジェクトの初期だけに実施するという意味ではありません。

比較

リスク関連の四つのプロセスは、「リスクの特定」と「リスクの評価」が計画、「リスクへの対応」が実行、「リスクの管理」が管理に属します。特定・評価と対応は別のプロセスです。プロセス群は時期による区切りではないため、実行中に特定・評価を行っても、その所属が実行プロセス群へ変わるわけではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。管理プロセス群には、リスク関連では「リスクの管理」が属します。設問の「リスクの特定」と「リスクの評価」は計画プロセス群に分類されるため、リスクを扱う作業を全て管理にまとめるのは適切ではありません。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。計画プロセス群には「リスクの特定」と「リスクの評価」が属します。特定ではリスクを明らかにし、評価では発生確率や影響などを検討します。これはプロセスの目的に基づく分類であり、プロジェクトの初期だけに実施するという意味ではありません。

選択肢ウ

これは不正解だよ。実行プロセス群には、リスク関連では「リスクへの対応」が属します。設問の「リスクの特定」と「リスクの評価」は計画プロセス群に属します。実行中にリスクの特定や評価を行うことがあっても、実施時期を理由に実行プロセス群へ分類し直すわけではありません。

選択肢エ

これは不正解だよ。終結プロセス群は、プロジェクトやフェーズの完了を正式に扱うプロセスをまとめたものです。「リスクの特定」と「リスクの評価」は完了手続ではなく、計画プロセス群に属します。終盤に実施される場合でも、時期だけを理由に終結へ分類することはできません。

学習のポイント

リスク関連の四つのプロセスの所属を、目的による分類として整理し、プロジェクトの実施時期と区別しましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問12(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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