PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
令和5年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問11
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アリスク事象発生時の影響金額 × リスク事象の発生確率
- イリスク事象発生時の影響金額 ÷ リスク事象の発生確率
- ウリスク事象発生時の影響金額 × リスク対応に掛かるコスト
- エリスク事象発生時の影響金額 ÷ リスク対応に掛かるコスト
解き方のヒントを見る
定量的評価の単位と前提を見極める
定量的なリスク評価では、提示された数値がそれぞれ何を表し、どの単位や期間を前提としているかを取り違えると結論がずれます。問題中の用語と数値の意味を自分の言葉で言い直し、前提をそろえてから検討する姿勢を持ちましょう。
この問題で問われていること
確認すべき観点は一つ、登場する各量の『意味と単位・期間の前提』です。一回の事象に関する量なのか、一定期間に関する量なのか、金額なのか割合や回数なのかを区別し、組み合わせる前に整合しているかを確かめてください。
視点
定量的なリスク評価では、損失の大きさや発生の見込みなどを数値で表し、比較できるようにします。ただし同じ『損失』でも、一件あたりの量か一定期間あたりの量かで意味が変わります。発生の見込みにも、確率や頻度など複数の表し方があります。用語の定義を問題の記述に照らして確認し、単位を書き添えながら考えると取り違えを防げます。
確認ポイント
- 各数値に単位(金額・回数・割合など)を書き添えて整理したか
- その量が一件あたりか一定期間あたりかを問題の記述から確認したか
- 組み合わせる量同士で単位や期間の前提がそろっているか見直したか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
EMVは、リスク事象発生時の影響金額に、そのリスク事象の発生確率を掛けて算出する。確率を乗じることで、発生可能性を反映した期待金額になる。
理由
正答はア。EMVは、リスク事象発生時の影響金額に、リスク事象の発生確率を掛けて求める。式は「影響金額(円)×発生確率(0〜1の無次元量)=EMV(円)」であり、発生可能性を金額評価へ反映する。
比較
選択肢イとエは除算であり、確率や対応コストで金額を割る式になっている。選択肢ウとエは、発生確率ではなくリスク対応コストを使っており、EMVの算出に用いる二つの要素と一致しない。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。EMVは、リスク事象発生時の影響金額に、リスク事象の発生確率を掛けて算出する。影響金額(円)×発生確率(0〜1の無次元量)で、期待される金額(円)を求める式になっている。
選択肢イ
これは不正解だよ。影響金額を発生確率で割る式では、発生確率が小さいほど値が大きくなり、期待値を求める関係と合わない。EMVは確率を影響金額に掛けるため、除算になっている点が異なる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。影響金額に掛けているのがリスク事象の発生確率ではなく、リスク対応に掛かるコストである。対応コストは発生可能性を表す量ではないため、EMVの算出要素の組合せと一致しない。
選択肢エ
これは不正解だよ。影響金額をリスク対応に掛かるコストで割っており、EMVで用いる発生確率を使っていない。さらに、EMVの基本関係は影響金額と発生確率の乗算であり、除算ではない。
学習のポイント
EMVでは、影響金額と発生確率を掛け合わせる関係を理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問11(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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