PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

令和5年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問7

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

四つのアクティビティA〜Dによって実行する開発プロジェクトがある。図は,各アクティビティの依存関係をPDM(プレシデンスダイアグラム法)によって表している。各アクティビティの実行に当たっては,同じ専門チームの支援が必要である。条件に従ってアクティビティを実行するとき,開発プロジェクトの最少の所要日数は何日か。
アクティビティA〜DのPDM依存関係,所要日数と専門チームの支援期間の表,及び専門チームの割当てに関する三つの条件。
アクティビティA〜DのPDM依存関係,所要日数と専門チームの支援期間の表,及び専門チームの割当てに関する三つの条件。

選択肢

  1. ア
    15
  2. イ
    16
  3. ウ
    17
  4. エ
    18
解き方のヒントを見る

条件が適用される範囲を確かめる

検討を始める前に、与えられた条件がどの範囲に適用されるかを確認しましょう。条件の意味を広げたり狭めたりせず、明示された内容と自分が補った前提を区別して整理することが、考える手掛かりになります。

この問題で問われていること

着目するのは、条件の適用範囲です。ある部分について示された条件を、根拠なく全体にも当てはめていないか確認してください。判断に用いる条件と、その条件が及ぶ範囲との対応を意識して考えましょう。

視点

条件の内容だけでなく、どこまで適用される条件なのかにも注目します。適用範囲が明示されている部分と、自分でそう解釈した部分を区別しておくと、検討の根拠を確かめやすくなります。

確認ポイント

  • 各条件が適用される範囲を確認したか
  • 限定された条件を根拠なく広げていないか
  • 適用範囲の解釈に自分の推測が混ざっていないか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

最少の所要日数はイの16日です。AからBへ続く作業だけなら15日ですが、専門チームの支援条件を加えると15日では完了できません。支援を重ねずに全作業を16日目までに終える配置が可能です。

理由

AとBはFS(終了-開始)の関係なので、Aが終了してからBを開始します。この経路の所要日数は10日+5日=15日であり、プロジェクトには少なくとも15日必要です。15日で完了すると仮定すると、Aは1〜10日、Bは11〜15日に実行し、支援はAが1〜4日、Bが11〜12日を占めます。Cは所要10日なので、遅くとも6日目に開始する必要があります。Aの支援と重ねられないため、Cの開始は5日目か6日目となり、連続4日間の支援は5〜10日の中に入ります。すると、この6日間でCの支援に使わない日は計2日だけです。また、Bの支援終了後の13〜15日は3日しかありません。Dに必要な連続4日間の支援はどちらにも置けず、Bの支援期間をまたぐこともできないため、15日では完了できません。

比較

16日で完了する配置は、Aを1〜10日、Cを5〜14日、Bを11〜15日、Dを13〜16日に実行するものです。専門チームの支援期間はAが1〜4日、Cが5〜8日、Bが11〜12日、Dが13〜16日となり、全て連続していて重複しません。Aの終了後にBを開始する条件も満たします。開始までの待ち時間を含めた終了までの日数は、Aが0日+10日=10日、Cが4日+10日=14日、Bが10日+5日=15日、Dが12日+4日=16日です。したがって、プロジェクトの所要日数はmax(10日,14日,15日,16日)=16日です。15日が不可能で16日が実現できるので、最少は16日です。17日と18日は、この実現可能な日数よりそれぞれ1日、2日長くなります。

選択肢ア

これは不正解だよ。15日で終えるには、Aは1〜10日、Bは11〜15日となり、支援はそれぞれ1〜4日と11〜12日を占める。Cは6日目までに開始する必要があり、支援4日間は5〜10日に入る。その残りは計2日、B支援後は3日なので、Dの連続4日間を確保できない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。Aを1〜10日、Cを5〜14日、Bを11〜15日、Dを13〜16日に実行する。支援は順にAが1〜4日、Cが5〜8日、Bが11〜12日、Dが13〜16日で重ならず、A終了後にBを開始できる。15日は不可能なので、最少は16日となる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。17日は最少ではない。Aを1〜10日、Cを5〜14日、Bを11〜15日、Dを13〜16日に実行し、専門チームは各作業の所定の支援期間だけ担当すれば、支援は重ならない。この配置で全作業が16日目に終わるため、17日との差は17日−16日=1日となる。

選択肢エ

これは不正解だよ。18日は最少ではない。AとCは最初の4日間、Bは最初の2日間、Dは全4日間だけ支援を受ければよい。Aを1日目、Cを5日目、Bを11日目、Dを13日目に開始すると、支援の重複を避けて16日目に完了できる。18日との差は18日−16日=2日となる。

学習のポイント

FSによる作業の順序と、専門チームの連続した支援期間を併せて確認し、最少日数を判断します。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問7(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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