PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
令和5年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問5
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- ア110
- イ120
- ウ135
- エ150
解き方のヒントを見る
見積りの前提に着目して考える
見積りを検討するときは、判断に用いる情報をどのような前提で受け止めるかに着目しましょう。与えられた条件と自分で補った仮定を区別し、考えている途中で判断の土台が変わっていないかを確かめることが大切です。
この問題で問われていること
考える際は、判断に必要だと思った前提が、与えられた条件から読み取れるものかを確認してください。明示されている条件と、自分の経験や思い込みで加えた仮定を分け、同じ前提を保って検討できているかに注意を向けましょう。
視点
検討の前提は、判断を支える土台です。何を前提として考えているかを短く言葉にし、その根拠を与えられた条件に照らして確認すると、自分が無意識に加えた仮定に気づきやすくなります。
確認ポイント
- 判断に使っている前提を言葉にできているか
- その前提の根拠を与えられた条件に見いだせるか
- 検討の途中で前提を無意識に変えていないか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
現在のコスト効率指標CPIは、EV40万円÷AC60万円=2/3です。この効率が完成まで続くので、EAC=BAC100万円÷(2/3)=150万円となり、正解はエです。
理由
CPI=EV÷AC=40万円÷60万円=2/3です。CPIは同じ金額単位の比なので、単位をもちません。現在の効率が続く場合、EAC=BAC÷CPI=100万円÷(2/3)=150万円です。残作業から計算しても、予算価値はBAC−EV=100万円−40万円=60万円、必要な費用は60万円÷(2/3)=90万円となり、EAC=AC+残作業の費用=60万円+90万円=150万円になります。
比較
PV50万円は、この時点までに予定していた作業の予算価値です。今回のコスト効率は、実際の成果を表すEVと実コストACの比で求めます。120万円はAC60万円+(BAC100万円−EV40万円)という計算で得られますが、残作業の効率を1とする仮定になります。また、110万円なら残作業の費用は50万円で効率は60万円÷50万円=1.2、135万円なら残作業の費用は75万円で効率は60万円÷75万円=0.8です。いずれも現在の効率2/3が続くという条件と一致しません。
選択肢ア
これは不正解だよ。110万円を完成時総コストとすると、実コスト60万円を引いた残作業の費用は50万円です。残作業の予算価値は100−40=60万円なので、今後のコスト効率は60÷50=1.2となります。現在の40÷60=2/3とは異なり、効率が続くという条件に合いません。
選択肢イ
これは不正解だよ。120万円は、実コスト60万円に残作業の予算価値100−40=60万円をそのまま加えた場合の値です。この計算は残作業を予算どおりの効率で実施する仮定になります。問題では現在のコスト効率40÷60=2/3が続くので、残作業の費用は60÷(2/3)=90万円です。
選択肢ウ
これは不正解だよ。135万円を完成時総コストとすると、実コスト60万円を引いた残作業の費用は75万円です。残作業の予算価値は100−40=60万円なので、今後のコスト効率は60÷75=0.8となります。現在の40÷60=2/3とは異なり、効率が続くという条件に合いません。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。現在のコスト効率は、EV40万円÷AC60万円=2/3です。残作業の予算価値はBAC100万円−EV40万円=60万円であり、同じ効率が続く場合の残作業の費用は60万円÷(2/3)=90万円です。したがって、EAC=AC60万円+90万円=150万円となります。
学習のポイント
現在のコスト効率が続く場合と、残作業を予算どおりの効率で進める場合の見積りを区別しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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