PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成31年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問16

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

テストケースを作成する技法のうち,直交表によるテストケースの作成条件を緩和し,2因子間の取り得る値の組合せが同一回数でなくても,1回以上存在すればよいとしてテストケースを設計する技法はどれか。

選択肢

  1. ア
    All-Pair法(ペアワイズ法)
  2. イ
    決定表
  3. ウ
    原因結果グラフ法
  4. エ
    同値分割法
解き方のヒントを見る

組合せテスト技法を目的から見分ける

組合せテストの設計技法は、何を網羅し何を削減したいかという目的によって性格が分かれます。問題に示された条件の記述から、その技法が重視している目的を読み取り、各技法の目的と照らし合わせて検討しましょう。

この問題で問われていること

本問で確認したい観点は一つ、提示された条件が技法の「目的」として何を満たそうとしているかです。表現上の言葉の一致ではなく、その条件がテストの網羅や規模にどのような形で関わるかを自分の言葉で言い換えてから判断してください。

視点

組合せテストの設計技法は、入力や条件の組合せをどのように選び出すかという考え方の違いで区別されます。技法名を暗記するよりも、それぞれが「どの観点で組合せを選ぶのか」「その結果何が保証されるのか」を一文で説明できるようにしておくと、条件の記述と技法を結び付けやすくなります。

確認ポイント

  • 条件の記述が、組合せの選び方について何を求めているかを一文で要約できるか
  • 各技法について、組合せを選ぶ目的と得られる保証を自分の言葉で説明できるか
  • 言葉の表面的な一致ではなく、条件の目的と技法の目的が対応しているかを確認したか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

この設問は、直交表のように因子間の値の組合せを同一回数でそろえる条件を緩和し、各組合せを少なくとも一度は含めるテスト設計技法を問う。

理由

All-Pair法(ペアワイズ法)は、複数因子のうち任意の2因子について、取り得る値の組合せを少なくとも一度テストケースに含める技法です。直交表のように各組合せの出現回数を同一にする条件を緩和している。

比較

決定表は条件と処理の組合せ、原因結果グラフ法は論理関係の整理、同値分割法は入力値を同値クラスに分けて代表値を選ぶ技法です。いずれも設問のペア単位の組合せ網羅を直接表すものではありません。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。All-Pair法(ペアワイズ法)は、複数の因子について任意の2因子間の値の組合せを、少なくとも1回はテストケースに含める技法である。直交表と同様に組合せを扱うが、各組合せの出現回数を同一にする必要はない。

選択肢イ

これは不正解だよ。決定表は、複数の条件と、それらの条件の組合せに対応する処理や結果を表形式で整理する技法である。条件の組合せを扱う点は共通するが、設問のように2因子間の値の組合せを網羅するテスト設計技法ではない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。原因結果グラフ法は、入力条件などの原因と、出力や処理結果などの結果との論理関係をグラフで整理し、テスト条件を導く技法である。2因子間の値の組合せを少なくとも一度含めることが主目的ではない。

選択肢エ

これは不正解だよ。同値分割法は、入力値や条件を同じ結果になると考えられるクラスに分割し、各クラスから代表値を選んでテストする技法である。因子間の値の組合せを網羅する技法ではない。

学習のポイント

ペアワイズテストと、他のテスト設計技法の目的の違いを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成31年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問16(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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