PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成31年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問10

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

どのリスクがプロジェクトに対して最も影響が大きいかを判断するのに役立つ定量的リスク分析とモデル化の技法として,感度分析がある。感度分析の結果を示した次の図を何と呼ぶか。
リスク1〜5について,マイナスの影響とプラスの影響を左右の横棒で示し,影響範囲が大きい順に上から並べた図。横軸は−10,000から20,000。
リスク1〜5について,マイナスの影響とプラスの影響を左右の横棒で示し,影響範囲が大きい順に上から並べた図。横軸は−10,000から20,000。

選択肢

  1. ア
    確率分布
  2. イ
    デシジョンツリーダイアグラム
  3. ウ
    トルネード図
  4. エ
    リスクブレークダウンストラクチャ
解き方のヒントを見る

分析目的と図の対応を確かめる

感度分析は、どの要因がプロジェクト目標にどの程度影響するかを調べる定量分析の一つです。図の名称を識別するときは、その図が何を明らかにするために描かれるのかという目的の観点から、手法と図の対応を整理して考えましょう。

この問題で問われていること

問われているのは、定量的リスク分析で得られた結果をどのような図で表現するかという知識です。図の名称だけを暗記するのではなく、各図がどの分析手法と結び付き、何を読み取るために使われるかを自分の言葉で説明できるか確認しましょう。

視点

定量的リスク分析には複数の手法があり、手法ごとに結果の表し方が異なります。手法の名称と図の名称を別々に覚えると混同しやすくなります。「その分析で何を知りたいのか」と「図はその問いに答えるためにどんな情報を示すのか」を組にして整理すると、名称を判断しやすくなります。

確認ポイント

  • 感度分析が何を明らかにするための分析かを、自分の言葉で説明できるか
  • 思い浮かぶ各図について、どの分析手法の結果を表すものかを対応付けられるか
  • 図の名称だけでなく、その図から読み取る情報が分析の目的と一致しているかを確かめたか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

この図は、各リスク要因がプロジェクトの結果に及ぼすプラスまたはマイナスの影響を横棒で示し、影響度を比較する感度分析の図です。

理由

図では、リスク1からリスク5までの要因ごとに、マイナスの影響とプラスの影響が左右方向の棒で示されています。棒の大きさを比較することで、どの要因が結果へ大きく影響するかを把握できます。この形式はトルネード図と呼ばれます。

比較

確率分布は確率変数の取り得る値と確率の関係を示すものです。デシジョンツリーダイアグラムは意思決定の分岐と結果を表します。リスクブレークダウンストラクチャはリスクを階層的に分類する構造であり、提示図のような影響度比較の横棒グラフではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。確率分布は、ある確率変数がどの値を取り得るかと、それぞれの値に対応する確率の関係を示すものです。提示図は確率の分布ではなく、複数のリスク要因について結果へのプラス・マイナスの影響度を横棒で比較しているため、この名称には該当しません。

選択肢イ

これは不正解だよ。デシジョンツリーダイアグラムは、意思決定の選択肢や条件分岐、その結果を枝分かれした木構造で表す図です。提示図には判断の分岐や選択肢の木構造はなく、リスク要因ごとの影響の大きさを棒の長さで比較しているため、該当しません。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。トルネード図は、感度分析の結果を、要因ごとの影響度として横棒で示す図です。提示図では、リスク要因ごとにマイナス方向とプラス方向の影響が示され、棒の広がりを比較してプロジェクトへの影響が大きい要因を判断できるため、この名称が適切です。

選択肢エ

これは不正解だよ。リスクブレークダウンストラクチャは、プロジェクトに関係するリスクを種類や原因などの階層に分けて整理する構造です。提示図のように、各リスク要因の影響範囲をプラス・マイナスの横棒で比較する感度分析の結果を表す図とは目的と形式が異なります。

学習のポイント

感度分析で用いる代表的な可視化と、他のリスク管理図との役割の違いを理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成31年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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