PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成31年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問8

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

あるシステムの設計から結合テストまでの作業について,開発工程ごとの見積工数を表1に,開発工程ごとの上級技術者と初級技術者の要員割当てを表2に示す。上級技術者は,初級技術者に比べて,プログラム作成・単体テストにおいて2倍の生産性を有する。表1の見積工数は,上級技術者の生産性を基に算出している。全ての開発工程に対して,上級技術者を1人追加して割り当てると,この作業に要する期間は何か月短縮できるか。ここで,開発工程の期間は重複させないものとし,要員全員が1か月当たり1人月の工数を投入するものとする。
表1の見積工数は,設計6人月,プログラム作成・単体テスト12人月,結合テスト12人月,合計30人月。表2の要員割当ては,上級技術者・初級技術者の順に,設計2人・0人,プログラム作成・単体テスト2人・2人,結合テスト2人・0人。
表1の見積工数は,設計6人月,プログラム作成・単体テスト12人月,結合テスト12人月,合計30人月。表2の要員割当ては,上級技術者・初級技術者の順に,設計2人・0人,プログラム作成・単体テスト2人・2人,結合テスト2人・0人。

選択肢

  1. ア
    1
  2. イ
    2
  3. ウ
    3
  4. エ
    4
解き方のヒントを見る

作業量の単位をそろえて考える

要員を増やして期間を短くする話題では、人数そのものではなく、各メンバーがどれだけの仕事量をこなせるかを共通の尺度で捉えられているかが検討の出発点になります。条件を一つずつ同じ尺度に置き直してから考えましょう。

この問題で問われていること

確認すべき観点は一つ、作業量と生産性の単位の一貫性です。問題の条件に出てくる量が、何を基準にした値なのか、どの期間・どの人を単位にしているのかを整理し、比較や組み合わせをする前に同じ基準へそろっているかを点検します。

視点

工数の見積りでは、仕事の総量、それをこなす側の能力、かかる期間といった要素が登場します。これらは異なる単位で表されやすく、ある人を基準にした値と別の人を基準にした値が混在すると、正しく比較できません。どの要素が固定で、どの要素が変化するのかを言葉で書き出し、単位を付けて整理してから数値を扱う順序を自分で組み立てることが大切です。

確認ポイント

  • 条件に登場する各数値が、誰の能力を基準にした値なのかを書き出したか
  • 期間を表す数値と作業量を表す数値を、単位を付けて区別できているか
  • 比較や組み合わせをする前に、すべての量が同じ基準に置き直されているか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

上級技術者を各工程に1人追加すると、設計は1か月、プログラム作成・単体テストは1か月、結合テストは2か月短縮され、合計4か月短縮できる。

理由

追加前は、設計が6人月÷2人=3か月、プログラム作成・単体テストが、上級2人と初級2人で上級換算3人分となり、12人月÷3人=4か月、結合テストが12人月÷2人=6か月です。上級技術者を各工程に1人追加すると、設計は6人月÷3人=2か月、プログラム作成・単体テストは12人月÷4人=3か月、結合テストは12人月÷3人=4か月になる。

比較

工程ごとの短縮期間は、設計が3−2=1か月、プログラム作成・単体テストが4−3=1か月、結合テストが6−4=2か月です。開発工程は重複しないため、全体の短縮期間は1+1+2=4か月となる。したがって、表の条件と整合するのは4を示す選択肢です。

選択肢ア

これは不正解だよ。設計は3か月から2か月となり1か月、プログラム作成・単体テストは4か月から3か月となり1か月、結合テストは6か月から4か月となり2か月短縮する。合計は4か月であり、1か月という値は表1・表2の工数、人員、単位による計算と一致しない。

選択肢イ

これは不正解だよ。追加前後の期間差を工程別に検算すると、設計は1か月、プログラム作成・単体テストは1か月、結合テストは2か月である。結合テストの12人月を2人から3人で分担するため短縮は2か月となり、合計4か月で、2か月ではない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。設計の短縮は3か月から2か月への1か月、プログラム作成・単体テストは4か月から3か月への1か月である。さらに結合テストは12人月を2人から3人で投入するため6か月から4か月へ2か月短縮し、合計は3か月ではなく4か月になる。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。追加後の期間は、設計が6人月÷3人=2か月、プログラム作成・単体テストが12人月÷4人=3か月、結合テストが12人月÷3人=4か月である。追加前との差は1、1、2か月なので、全体では1+1+2=4か月短縮する。

学習のポイント

要員追加の効果を工程別に計算し、最後に期間差を合計する方法を学ぶ。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成31年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問8(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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