PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成31年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問7

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

PMBOKガイド第6版によれば,“ステークホルダー・エンゲージメントのマネジメント”で行う活動はどれか。

選択肢

  1. ア
    交渉やコミュニケーションを通してステークホルダーの期待をマネジメントする。
  2. イ
    ステークホルダーの権限レベルとプロジェクト成果に関する懸念レベルに応じて,ステークホルダーを分類する。
  3. ウ
    ステークホルダーのリスク選好を決めるためのステークホルダー分析をする。
  4. エ
    プロジェクト・コミュニケーション活動のための適切な取組み方と計画を策定する。
解き方のヒントを見る

活動の目的からプロセスを見分ける

ステークホルダー関連のプロセスは互いに似た言葉で説明されやすいため、個々の活動が何を目的として行われ、何を生み出すのかという一つの観点に絞って整理すると、各プロセスとの対応関係を落ち着いて検討しやすくなります。

この問題で問われていること

問われている活動について、それが実施される主な目的と、その結果として作成・更新される情報が何かを自分の言葉で言い表し、そのうえで各プロセスの位置づけと照らし合わせて矛盾がないかを確かめる点に注目します。

視点

プロジェクトマネジメントの知識体系では、同じ対象(ステークホルダー)を扱う複数のプロセスが、それぞれ異なる目的と成果を担うよう整理されています。名称や活動内容の文言が似ていても、『なぜその活動を行うのか』『その活動の結果として何が得られるのか』という目的と成果の観点で捉え直すと、プロセス間の役割の違いを自分で整理しやすくなります。暗記した名称だけに頼らず、活動の意図から考えることが学習上の手がかりになります。

確認ポイント

  • その活動が何を達成するために行われるのかを、一文で説明できるか
  • その活動の結果として作成または更新される情報が何かを考えたか
  • 自分で説明した目的と成果が、対応させようとしているプロセスの役割と食い違っていないか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

正答はア。ステークホルダー・エンゲージメントのマネジメントでは、交渉やコミュニケーションを通じて関係者の期待や懸念に対応し、関与を適切に管理する。イ、ウ、エはそれぞれ分類、分析、計画策定に関する活動であり、別のプロセスに位置付けられる。

理由

ステークホルダー・エンゲージメントのマネジメントは、特定した関係者と交渉・コミュニケーションを行い、期待や懸念に対応しながら関与をマネジメントする活動です。したがって、実際の働きかけを示すアが該当する。

比較

イは権限と関心などに基づくステークホルダーの分類、ウはステークホルダー分析、エはコミュニケーション活動の取組み方と計画の策定を示している。これらは準備、識別、分析、計画に関する活動であり、設問の実行活動とは異なる。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。交渉やコミュニケーションを通してステークホルダーの期待をマネジメントすることは、関係者に実際に働きかけ、期待や懸念に対応して関与を調整する活動である。これはステークホルダー・エンゲージメントのマネジメントで行う活動の説明に合致する。

選択肢イ

これは不正解だよ。ステークホルダーの権限レベルとプロジェクト成果への懸念レベルに応じて分類することは、関係者の特徴や関与の状態を整理する活動である。実際に交渉やコミュニケーションを通して期待をマネジメントする活動そのものではない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。ステークホルダーのリスク選好を決めるために分析することは、関係者の情報や特性を把握し、判断材料を整理する活動である。設問が問う、交渉やコミュニケーションによるエンゲージメントの実行とは活動の性質が異なる。

選択肢エ

これは不正解だよ。プロジェクト・コミュニケーション活動のための適切な取組み方と計画を策定することは、今後の活動方針や計画を準備する作業である。ステークホルダーに直接働きかけて期待をマネジメントする実行活動とは区別される。

学習のポイント

エンゲージメントの実行と、ステークホルダー情報の整理・分析・計画策定を区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成31年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問7(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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