PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成31年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問5
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アプロジェクトの混乱を最小限にするために,リスク対応の有効性を評価しながらのリスク対応の進捗をレビューする。
- イプロジェクトの目標への脅威を軽減するために,プロジェクトの予算及びスケジュールに資源と活動を投入することによって,リスクを扱う。
- ウプロジェクトのライフサイクルを通じて,プロジェクトの目標に影響を与えることがあるリスク事象及びその特性の決定を繰り返す。
- エリスクの優先順位を定めるために,各リスクの発生確率及びそのリスクが発生した場合にプロジェクトの目標に及ぼす結果を推定する。
解き方のヒントを見る
プロセスの目的と成果物で区別する
リスクに関わる活動は名称が似ていて混同しやすいものです。各活動が何を入力として受け取り、何を生み出すのかという一つの観点に絞って、問われているプロセスの位置付けを自分の言葉で確かめてから判断しましょう。
この問題で問われていること
問われているのは、リスクへの取組みを構成する複数のプロセスのうち、各プロセスがどの段階で何を目的として行われるかの区別です。活動の成果物が次にどう使われるかを意識し、名称の印象だけで結び付けないことが大切です。
視点
規格では、リスクへの取組みが複数のプロセスに分けて整理されています。前のプロセスの成果が後のプロセスの入力になる、という流れがあります。そのため、ある活動を見たときは、何を前提として始まり、何を生み出すのかを考えます。この入力と出力の関係から、流れの中での位置を考えると区別しやすくなります。個々の用語を暗記するよりも、成果物のつながりで各プロセスの役割をとらえることを意識しましょう。
確認ポイント
- 検討対象の活動が、何を前提(入力)として始まるのかを確認したか
- その活動の結果として何が得られ、後続の活動でどう使われるのかを考えたか
- 名称の似た語句の印象に頼らず、入力と出力の関係で位置付けを判断したか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
正答はイ。リスクへの対応とは、プロジェクト目標への脅威を軽減するため、予算やスケジュールなどの資源と活動を投入してリスクを扱うプロセスです。
理由
イは、プロジェクトの目標への脅威を軽減するために、予算及びスケジュールに資源と活動を投入してリスクを扱うとしている。これは、評価したリスクに対して実際の対応を行う「リスクへの対応」の説明に一致する。
比較
他の選択肢は、対応の進捗をレビューする活動、リスク事象と特性を決定する活動、発生確率と結果を推定する活動を述べている。それぞれ対応の実行そのものではなく、監視、特定、分析に相当する。
選択肢ア
これは不正解だよ。リスク対応の有効性を評価しながら進捗をレビューする内容は、実施した対応を確認・監視する活動に当たる。リスクに対して予算やスケジュール上の資源と活動を投入して扱う、対応の実行そのものを示していないため、このプロセスの説明ではない。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。プロジェクトの目標への脅威を軽減するため、プロジェクトの予算及びスケジュールに資源と活動を投入してリスクを扱う内容は、リスクに対する具体的な対応を実行することを示している。したがって、プロセス「リスクへの対応」に該当する。
選択肢ウ
これは不正解だよ。プロジェクトのライフサイクルを通じて、目標に影響を与える可能性があるリスク事象とその特性を決定する内容は、リスクを把握し特定する活動である。対応策を実行してリスクを扱う説明ではないため、「リスクへの対応」には該当しない。
選択肢エ
これは不正解だよ。各リスクの発生確率と、発生時にプロジェクト目標へ及ぼす結果を推定する内容は、リスクの影響や重要度を分析・評価する活動である。リスクに資源や活動を投入して対処する実行段階を説明していないため、該当しない。
学習のポイント
リスクの特定・評価・対応・監視を、各プロセスの目的と行為で区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成31年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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