PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成31年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問3
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア計画と実績の時間的推移を表現するのに適し,進み具合及びその傾向がよく分かり,プロジェクト全体の費用と進捗の管理に利用される。
- イ作業の順序や作業相互の関係を表現したり,重要作業を把握したりするのに適しており,プロジェクトの作業計画などに利用される。
- ウ作業の相互関係の把握には適さないが,作業計画に対する実績を把握するのに適しており,個人やグループの進捗管理に利用される。
- エ進捗管理上のマイルストーンを把握するのに適しており,プロジェクト全体の進捗管理などに利用される。
解き方のヒントを見る
図表の目的から特徴を見極める
工程管理の図表は、それぞれ何を把握するために作られたかという目的によって性質が異なります。名称の印象ではなく、その図表が管理者に何を読み取らせる道具なのかという一点に着目して、問われている内容と照らし合わせて考えましょう。
この問題で問われていること
各図表について「主に何を管理・把握するための道具か」を自分の言葉で説明できるかが問われています。目的を先に整理しておくと、図表ごとに表現できる情報とできない情報の違いが見えやすくなります。
視点
工程管理で使われる図表は、用途に応じて使い分けられます。一つの図表ですべての情報を表せるわけではありません。そのため、その図表が何を強調し、何を省いているかを意識すると、区別の手掛かりになります。
確認ポイント
- それぞれの図表が、主に何を把握する目的で使われるかを思い出せるか
- その目的のために、図表が何を強調し、何を表現していないかを考えたか
- 図表の名称の印象だけで判断せず、目的と問われている内容が一致しているか確かめたか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
ガントチャートは、作業を縦軸、時間を横軸に配置し、各作業の予定期間や実績を棒状に示す工程管理図表です。作業同士の複雑な依存関係を示すことより、個人やグループ単位の作業計画と実績の進み具合を確認する用途に適しています。
理由
ガントチャートでは、作業ごとの開始時期や終了時期を時間軸に沿って示します。そのため、作業計画に対して実績がどの程度進んでいるかを確認しやすく、担当者やグループの進捗管理に利用できます。
比較
アは計画と実績の推移や費用・進捗の管理、イは作業順序や相互関係、エはマイルストーンの把握を中心とする説明です。これらはガントチャートの主な特徴とは一致しません。
選択肢ア
これは不正解だよ。計画と実績の時間的な推移を扱う点だけを見ると工程管理図表に関係しますが、プロジェクト全体の費用と進捗を管理する説明が中心です。ガントチャートは主に作業期間を時間軸に示し、個別作業の予定と実績を確認するために用いられます。
選択肢イ
これは不正解だよ。作業の順序や作業相互の関係、重要作業の把握を重視する説明は、作業間の依存関係を表す図表の特徴です。ガントチャートは作業期間を時系列に示すのは得意ですが、複雑な相互関係を表現する用途には適していません。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。ガントチャートは作業ごとの予定期間を時間軸上に示し、作業計画に対する実績や進み具合を確認するのに適しています。一方、作業相互の関係を詳しく把握する用途には向かず、個人やグループの進捗管理に利用されます。
選択肢エ
これは不正解だよ。進捗管理上のマイルストーンを把握することは、工程全体の節目を管理する説明です。ガントチャートにも節目を示せる場合はありますが、この選択肢はマイルストーンの把握を主な特徴としており、作業期間と実績を確認する図表の説明とは異なります。
学習のポイント
ガントチャートは作業期間と計画・実績の進捗把握に向く一方、作業間の相互関係の表現には限界があります。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成31年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問3(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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