PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成31年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問2

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

表は,RACIチャートを用いた,あるプロジェクトの責任分担マトリクスである。設計アクティビティにおいて,説明責任をもつ要員は誰か。
RACIチャート。列は阿部,伊藤,佐藤,鈴木,田中,野村。要件定義はC,A,I,I,I,R。設計はR,I,I,C,C,A。開発はA,-,R,-,R,I。テストはI,I,C,R,A,C。
RACIチャート。列は阿部,伊藤,佐藤,鈴木,田中,野村。要件定義はC,A,I,I,I,R。設計はR,I,I,C,C,A。開発はA,-,R,-,R,I。テストはI,I,C,R,A,C。

選択肢

  1. ア
    阿部
  2. イ
    伊藤と佐藤
  3. ウ
    鈴木と田中
  4. エ
    野村
解き方のヒントを見る

判断に使う条件の範囲を確認

責任分担を考える際は、判断に使う条件がどこまで適用されるかに注目しましょう。与えられた情報の範囲を確かめ、そこに示されていない前提を、自分の経験や一般的な印象から補っていないかを点検します。

この問題で問われていること

この問題では、判断の根拠として使おうとしている条件と、その条件が及ぶ範囲との対応を意識してください。一部分について示された情報を、根拠なく別の対象や場面にも広げて扱っていないかを振り返りましょう。

視点

ある条件を判断の根拠にするときは、その条件が適用される範囲を確かめます。示された範囲と、自分が判断に用いている範囲を照らし合わせることが、前提を整理する手掛かりになります。

確認ポイント

  • 判断に用いる条件の適用範囲を確かめたか
  • 示された範囲を越えて情報を広げていないか
  • 慣習や経験で適用範囲を補っていないか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

RACIでは、A(Accountable)が説明責任を表します。表の設計の行では野村にAが割り当てられているため、正解はエの野村です。

説明責任を表す記号

問題文に各記号の定義はありませんが、RACIの一般知識として、AはAccountableを表し、活動の結果に対する説明責任を担います。設計の行を確認すると、野村の列にAがあるため、説明責任をもつ要員は野村です。

設計における役割の比較

設計の行では、阿部はR(Responsible:実行責任)、伊藤と佐藤はI(Informed:情報共有を受ける役割)、鈴木と田中はC(Consulted:相談を受けて助言する役割)です。これらは、野村に割り当てられたAの説明責任とは異なります。

選択肢ア

これは不正解だよ。設計の行で、阿部に割り当てられている記号はRです。RはResponsibleを表し、作業を実行する責任を担います。設問で尋ねられている説明責任はAの役割なので、実行責任をもつ阿部は該当しません。

選択肢イ

これは不正解だよ。設計の行で、伊藤と佐藤に割り当てられている記号はいずれもIです。IはInformedを表し、進捗や結果などの情報を共有される立場です。情報を受け取る役割と、結果について説明責任を負う役割は異なるため、両者は該当しません。

選択肢ウ

これは不正解だよ。設計の行で、鈴木と田中に割り当てられている記号はいずれもCです。CはConsultedを表し、相談を受けて意見や助言を提供する役割です。設計について助言する立場であって、設問が尋ねる結果への説明責任をもつ立場ではありません。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。設計の行で、野村に割り当てられている記号はAです。AはAccountableを表し、活動の結果に対して最終的な責任を負い、説明する立場です。したがって、設計アクティビティにおいて説明責任をもつ要員は野村です。

学習のポイント

RACIの各記号の意味を覚え、特にRの実行責任とAの説明責任を区別しましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成31年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問2(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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