PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成31年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問1
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アプロジェクトスポンサ
- イプロジェクトマネージャ
- ウプロジェクトマネジメントオフィス
- エプロジェクトマネジメントチーム
解き方のヒントを見る
役割は責任と権限の範囲で見分ける
ステークホルダの役割分担を問われたときは、名称の印象ではなく、その立場がどの範囲の判断に責任を持ち、どの範囲の権限を与えられているかという一つの観点に絞って、問われている内容を落ち着いて照らし合わせると整理しやすくなります。
この問題で問われていること
この分野では、プロジェクトに関わる各立場について、何を決める責任があるのか、誰に対して説明責任を負うのか、という責任と権限の所在を区別できているかが問われやすく、名称の似た立場同士の混同に注意が必要です。
視点
規格では、プロジェクトに関与したり影響を受けたりする人や組織をステークホルダと総称し、その中に複数の立場を定義しています。立場の違いを整理するときは、担う作業の内容だけを見るより、判断や承認の権限と、その結果に対する責任をどこまで持つかという軸で捉えると区別しやすくなります。学習の際は、用語を個別に暗記するより、規格の定義の中で『誰が』『何について』責任または権限を持つとされているかを抜き出して比べると、区別の軸がはっきりします。
確認ポイント
- 問われている立場が、どの範囲の事柄について判断や承認の権限を持つとされているかを確認する
- その立場が、結果に対する責任を誰に対して負う構造になっているかを、規格の定義に照らして確かめる
- 名称や日常的な語感が近い立場について、責任と権限の範囲を取り違えていないか見直す
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
JIS Q 21500:2018の役割分担では、組織としての標準化、プロジェクトマネジメント教育、計画、監視などを主として担うのはプロジェクトマネジメントオフィスです。
理由
プロジェクトマネジメントオフィスは、組織としてプロジェクトマネジメントを支援・統制する機能を担う。標準化や教育訓練に加え、プロジェクトの計画や監視も設問の役割に含まれるため、ウが該当する。
比較
プロジェクトスポンサは重要な支援や意思決定を行い、プロジェクトマネージャは個別プロジェクトを管理する。プロジェクトマネジメントチームはプロジェクトマネジメント活動に直接関与するメンバーであり、組織横断の標準化を主目的とする役割ではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。プロジェクトスポンサは、プロジェクトを支援し、重要な意思決定や成果に関する後ろ盾を担う役割である。組織としての標準化、プロジェクトマネジメントの教育訓練、計画、監視を主として担う役割とは異なる。
選択肢イ
これは不正解だよ。プロジェクトマネージャは、担当する個別プロジェクトの目標達成に向けて、計画、実行、調整、管理を行う役割である。設問のような組織全体を対象とする標準化や教育訓練を主として担う役割ではない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。プロジェクトマネジメントオフィスは、組織内のプロジェクトマネジメントを横断的に支援・統制する。組織としての標準化、教育訓練、プロジェクトの計画及び監視などを主として担うため、設問の説明に合致する。
選択肢エ
これは不正解だよ。プロジェクトマネジメントチームは、プロジェクトマネジメント活動に直接関与するメンバーで構成され、個別プロジェクトの管理活動を担う。成果物作成を行う一般的なプロジェクトチームという意味ではなく、組織横断の標準化や教育訓練を主とする役割でもない。
学習のポイント
組織横断の支援機能と、個別プロジェクトの実行体制を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成31年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針