PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成30年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問15
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アプロジェクト完了後の調達品の運用サポートの内容
- イプロジェクト全体の WBS
- ウプロジェクト全体の予算
- エプロジェクトのリスク
解き方のヒントを見る
調達文書の目的から考える
調達に関わる文書は、作成する側と受け取る側、使われる段階によって役割が異なります。記載内容を整理するときは、その文書が誰から誰へ、何を伝えるために使われるのかという一つの観点に絞って検討すると、内容の妥当性を判断しやすくなります。
この問題で問われていること
問われている記載内容が、調達のどの段階で、どの立場の関係者に向けて示されるものなのかを意識してください。文書の使われ方と記載事項が整合しているかを、自分の言葉で確かめることが検討の軸になります。
視点
調達の場面では、立場によって文書の作成者と目的が分かれます。ある情報をその文書に載せるべきかどうかは、受け取った相手がその文書を読んで何を判断し、どう行動するのかを考えると整理しやすくなります。個々の用語を暗記で当てはめるのではなく、文書の役割から記載事項の妥当性を考える姿勢が大切です。
確認ポイント
- その文書を作成するのはどの立場の関係者か
- その文書を受け取った相手は、それを使って何を判断・行動するのか
- 記載事項が、その文書の役割や使われる段階と矛盾していないか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
調達作業範囲記述書は、調達する製品やサービスについて、納入だけでなく必要な作業やサポートの範囲も明確にするための文書です。したがって、調達品の運用サポート内容を記載するアが正しい。
理由
PMBOKガイド第5版の調達マネジメントでは、調達作業範囲記述書に、納入する物品やサービスと、それに関連する作業の範囲を記載する。プロジェクト完了後の運用サポートも、調達対象に含まれるサービスの範囲として扱える。
比較
一方、WBS、プロジェクト全体の予算、プロジェクトのリスクは、プロジェクト全体の計画や管理に関する情報です。調達作業範囲記述書に記載する対象を問う本問では、調達品に直接関係する運用サポートの内容が該当する。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。プロジェクト完了後の調達品の運用サポートは、調達するサービスや作業の範囲に含まれる。調達作業範囲記述書では、納入時点だけでなく、調達対象に付随する運用支援などの内容も明確にするため、この項目が該当する。
選択肢イ
これは不正解だよ。プロジェクト全体のWBSは、プロジェクトの成果物や作業を階層的に分解して管理するための情報である。調達対象に関する作業範囲だけを記述する資料の項目ではなく、プロジェクト全体の計画情報に当たる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。プロジェクト全体の予算は、プロジェクトの費用を総合的に計画・管理するための情報である。調達作業範囲記述書が定義する調達対象の作業やサービスの範囲そのものではないため、記載すべき項目には該当しない。
選択肢エ
これは不正解だよ。プロジェクトのリスクは、プロジェクト全体に影響する不確実な事象を識別し、対応を管理するための情報である。調達対象に含まれる作業やサービスの範囲を示す項目ではないため、この設問の答えにはならない。
学習のポイント
調達対象の作業範囲と、プロジェクト全体の管理情報を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問15(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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