PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成30年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問14

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

PMBOK ガイド 第5版によれば,プロジェクト品質マネジメントは,品質マネジメント計画,品質保証,品質コントロールの三つのプロセスで構成されている。品質マネジメント計画プロセスのアウトプットであって,品質保証プロセス及び品質コントロール・プロセスのインプットになるものはどれか。

選択肢

  1. ア
    検証済み成果物
  2. イ
    妥当性確認済み変更
  3. ウ
    品質尺度
  4. エ
    変更要求
解き方のヒントを見る

成果物の流れの向きを確かめる

プロセス間の入出力関係を考えるときは、ある成果物がどこで作られ、どこで使われるのかという流れの向きを一つずつ確かめることが大切です。作る側と使う側を取り違えないよう、各プロセスの目的から役割を推し量りましょう。

この問題で問われていること

問われているのは、個々のプロセスが何を受け取り何を生み出すかという関係です。成果物の名前だけで判断せず、それがどの段階の活動の結果として生まれ、次にどの活動の判断材料になるのかという順序の観点で整理してください。

視点

PMBOKでは、各プロセスを入力・ツールと技法・出力の組で捉えます。あるプロセスの出力が別のプロセスの入力になることで、プロセス同士がつながります。入出力関係を整理するときは、個々の用語を暗記するより、そのプロセスが何のために存在し、何を決めたり確かめたりする活動なのかを先に押さえると、成果物がどちらへ流れるかを筋道立てて考えやすくなります。

確認ポイント

  • 各プロセスの目的を自分の言葉で一文にまとめ、その目的から何を生み出す活動かを考えたか
  • ある成果物について、作り出す側と受け取って使う側を取り違えずに区別できているか
  • 成果物が生まれる時点と使われる時点の前後関係が、活動の順序として無理なくつながるか確かめたか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

PMBOK第5版では、プロジェクト品質マネジメントは品質マネジメント計画、品質保証、品質コントロールの三つのプロセスで構成される。品質尺度は計画プロセスのアウトプットであり、品質保証と品質コントロールのインプットとして利用されるため、ウが正しい。

理由

品質尺度は、品質をどのように測定するかを示す基準であり、品質マネジメント計画プロセスのアウトプットです。品質保証ではプロセスの適合性確認に、品質コントロールでは成果物の測定・評価に用いられるため、両プロセスのインプットになる。

比較

検証済み成果物は品質コントロールで確認された成果物、妥当性確認済み変更は変更の承認・確認に関する成果物、変更要求は品質コントロールなどの結果として提起される要求です。いずれも品質マネジメント計画のアウトプットには該当しない。

選択肢ア

これは不正解だよ。検証済み成果物は、品質コントロールで検査や測定を行った結果として得られる成果物である。品質マネジメント計画の段階で作成され、品質保証と品質コントロールの双方に共通して入力される情報ではないため、この設問の条件には合わない。

選択肢イ

これは不正解だよ。妥当性確認済み変更は、変更が承認された内容どおりに実施され、要求を満たしているかを確認した結果に関係する。品質マネジメント計画で定める評価の尺度とは性質が異なり、計画プロセスのアウトプットではない。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。品質尺度は、品質を測定・評価するための基準を表し、品質マネジメント計画プロセスで定められるアウトプットである。その後、品質保証で活動の適合性を確認し、品質コントロールで成果物を測定する際のインプットになる。

選択肢エ

これは不正解だよ。変更要求は、品質コントロールなどの監視・評価の結果、是正処置や変更が必要と判断された場合に提出される要求である。計画段階で定める品質評価の尺度ではなく、品質マネジメント計画プロセスのアウトプットには該当しない。

学習のポイント

品質尺度を、計画で定める評価基準として理解し、検証結果や変更関連の成果物と区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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