PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成30年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問7

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

過去のプロジェクトの開発実績から構築した作業配分モデルがある。システム要件定義からシステム内部設計までをモデルどおりに進めて228日で完了し,プログラム開発を開始した。現在,200本のプログラムのうち100本のプログラム開発を完了し,残りの100本は未着手の状況である。プログラム開発以降もモデルどおりに進捗すると仮定するとき,プロジェクトの完了まで,あと何日掛かるか。ここで,プログラムの開発に掛かる工数及び期間は,全てのプログラムで同一であるものとする。
システム要件定義からシステムテストまでの各工程について,工数比と期間比を示す作業配分モデル。
システム要件定義からシステムテストまでの各工程について,工数比と期間比を示す作業配分モデル。

選択肢

  1. ア
    140
  2. イ
    150
  3. ウ
    161
  4. エ
    172
解き方のヒントを見る

見積りの前提をそろえて考える

残り期間を考える際は、見積りに使う情報の前提がそろっているかに注目しましょう。作業量や進捗に関する情報を、同じ対象範囲と時点に基づくものとして扱えるか確認し、比較の土台を整理することが大切です。

この問題で問われていること

この問題では、与えられた情報を見積りに使う前に、それぞれが何を対象とし、いつの状況を表しているかを意識しましょう。情報同士の前提にずれがないかという一つの観点に絞って、条件を整理してみてください。

視点

見積りに用いる情報は、対象の範囲や基準となる時点によって意味の受け取り方が変わります。まず各情報の前提を言葉で整理すると、同じ土台で扱えるかを考えやすくなります。

確認ポイント

  • 各情報が指す対象範囲を確認したか
  • 各情報の基準となる時点を確認したか
  • 情報同士を同じ前提で扱えるか確認したか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

正解はイの150日です。完了済みの上流工程の期間比からプロジェクト全体の期間を求め、未着手のプログラム開発と後続工程の期間を合計します。

理由

求めるのは日数なので、作業配分モデルの期間比を使います。システム要件定義からシステム内部設計までの期間比は0.25+0.21+0.11=0.57です。この部分が228日なので、全体期間は228日÷0.57=400日となります。

計算

プログラム開発全体の期間は400日×0.11=44日です。200本中100本が完了し、残り100本は未着手です。各プログラムの開発期間が同一なので、開発の残り期間は44日×(100本÷200本)=22日です。システム結合は400日×0.11=44日、システムテストは400日×0.21=84日です。したがって、完了までの残り期間は22日+44日+84日=150日となります。

選択肢ア

これは不正解だよ。140日は、条件から求める残り150日より10日短い値です。システム結合とシステムテストだけで400日×(0.11+0.21)=128日掛かります。140日−128日=12日では、200本中100本が未着手であるプログラム開発の残り22日を満たしません。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。全体期間は228日÷(0.25+0.21+0.11)=400日です。プログラム開発の残りは400日×0.11×(100本÷200本)=22日です。システム結合とシステムテストには400日×(0.11+0.21)=128日掛かるため、残りは22日+128日=150日です。

選択肢ウ

これは不正解だよ。161日は、条件から求める残り150日より11日長い値です。システム結合とシステムテストだけで400日×(0.11+0.21)=128日掛かります。161日−128日=33日となりますが、200本中100本が未着手であるプログラム開発の残りは22日です。

選択肢エ

これは不正解だよ。172日は、条件から求める残り150日より22日長い値です。システム結合とシステムテストだけで400日×(0.11+0.21)=128日掛かります。172日−128日=44日はプログラム開発全体の期間です。200本中100本は既に完了しているため、残りに含める開発期間は44日×(100本÷200本)=22日です。

学習のポイント

工数比と期間比を区別し、完了済みの開発分を残り期間から除く考え方を学びましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問7(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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