PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成30年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問3

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

PMBOK ガイド 第 5 版の統合変更管理プロセスにおいて,プロジェクトのプロダクト,サービス,所産,構成要素などの特性に対する変更と実施状況を記録・報告したり,要求事項への適合を検証するためのプロダクト,所産又は構成要素に対する監査を支援したりする活動はどれか。

選択肢

  1. ア
    アーンド・バリュー・マネジメント
  2. イ
    コンフィギュレーション・マネジメント
  3. ウ
    コンフリクト・マネジメント
  4. エ
    ポートフォリオマネジメント
解き方のヒントを見る

変更管理活動の役割を区別する視点

統合変更管理に関わる活動は、名称が似ていても担う役割が異なります。各活動が「何を入力として受け取り、何を判断または生み出すのか」という一つの観点に絞り、問われている内容と活動の対応を自分の言葉で確かめましょう。

この問題で問われていること

問われているのは、活動の名称を覚えているかではなく、各活動がプロセスの中で果たす役割を区別できるかです。活動ごとに、どの情報を扱い、どの時点で、どんな結果を残すのかを整理しておくと、取り違えを防ぎやすくなります。

視点

変更管理を学ぶときは、プロセス全体を一連の流れとして捉え、個々の活動をその流れの一区切りとして見ると整理しやすくなります。一区切りごとに「前の段階から受け取るもの」と「次の段階へ渡すもの」を書き出すと、似た名前の活動でも役割の違いが見えてきます。どの活動がどの区切りに当たるかは、学習した定義に立ち返って自分で確認してください。

確認ポイント

  • 各活動が受け取る情報と、その活動の結果として残るものを、自分の言葉で説明できるか
  • 問われている内容が、流れの中のどの一区切りについて述べているのかを特定できたか
  • 名称の印象に頼らず、学習した定義に照らして役割を確かめたか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

正答はコンフィギュレーション・マネジメントです。これは、プロジェクトのプロダクト、サービス、所産、構成要素などについて、特性に対する変更と実施状況を記録・報告し、要求事項への適合を検証するための監査を支援する活動です。

理由

PMBOK第5版の統合変更管理では、変更を承認するだけでなく、プロジェクトの成果物や構成要素の特性、変更内容、実施状況を記録して追跡できるようにする必要がある。また、要求事項を満たしているかを確認するための成果物監査も支援する。この説明に該当するのがコンフィギュレーション・マネジメントです。

比較

アーンド・バリュー・マネジメントは、スコープ、スケジュール、コストの情報を用いて進捗や実績を評価する活動であり、成果物の変更履歴や適合性監査を主目的としない。コンフリクト・マネジメントは関係者間の対立を調整する活動で、ポートフォリオマネジメントは複数のプロジェクトやプログラムを組織の戦略に沿って管理する活動です。

選択肢ア

これは不正解だよ。アーンド・バリュー・マネジメントは、計画した作業、実際のコスト、達成した作業量などを用いて、プロジェクトのコストやスケジュールの状況を評価する手法である。成果物や構成要素の特性に対する変更を記録・報告し、適合性監査を支援する活動を示していない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。コンフィギュレーション・マネジメントは、プロダクト、サービス、所産、構成要素などの特性を管理し、それらへの変更と実施状況を記録・報告する活動である。さらに、要求事項への適合を検証するための成果物や構成要素の監査も支援するため、設問の説明と一致する。

選択肢ウ

これは不正解だよ。コンフリクト・マネジメントは、プロジェクト関係者やチームの間で生じる意見の相違、利害の対立などを解決または調整する活動である。成果物の特性変更を追跡する記録・報告や、要求事項への適合性を確認する監査支援を表す用語ではない。

選択肢エ

これは不正解だよ。ポートフォリオマネジメントは、組織の戦略目標に沿うように、複数のプロジェクトやプログラムを選択、優先付け、監視する管理である。個別の成果物や構成要素の特性変更を記録・報告し、適合性監査を支援する活動とは対象と目的が異なる。

学習のポイント

変更対象の状態を記録し、要求事項への適合性を確認する管理活動の役割を理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問3(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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