PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ

令和5年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅰ 問30

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

匿名加工情報取扱事業者が,適正な匿名加工を行った匿名加工情報を第三者提供する際の義務として,個人情報保護法に規定されているものはどれか。

選択肢

  1. ア
    第三者に提供される匿名加工情報に含まれる個人に関する情報の項目及び提供方法を公表しなければならない。
  2. イ
    第三者へ提供した場合は,速やかに個人情報保護委員会へ提供した内容を報告しなければならない。
  3. ウ
    第三者への提供の手段は,ハードコピーなどの物理的な媒体を用いることに限られる。
  4. エ
    匿名加工情報であっても,第三者提供を行う際には事前に本人の承諾が必要である。
解き方のヒントを見る

判断に必要な義務の整理視点

匿名化された情報を外部へ扱う場面では、誰が、どの立場で、どの時点に、何を確認・記録・通知すべきかを切り分け、制度上の論点を混同しないように整理します。複数の観点を分けて考えましょう。

この問題で問われていること

この問題では、情報の性質だけで結論を決めず、提供する主体と受け取る主体の関係、提供前後に求められる確認事項の違いに注目して、各選択肢の根拠を一つずつ比べてください。

視点

個別の結論を覚えるより、対象情報の扱い、当事者の役割、実施する行為、必要な手続という順に論点を分解し、それぞれの条件が同じ場面を指しているかを確認すると、義務の整理がしやすくなります。

確認ポイント

  • 提供に関わる主体ごとの役割が、同じ前提で整理されているか
  • 確認・記録・通知などの論点が、行為や時点ごとに区別されているか
  • 選択肢の根拠が、情報の性質と当事者間の関係のどちらに置かれているか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

匿名加工情報を第三者に提供する場合、提供する匿名加工情報に含まれる個人に関する情報の項目と提供方法を公表する義務があります。本人同意を前提とせず、法定の公表手続によって透明性を確保します。

理由

匿名加工情報取扱事業者が適正に匿名加工した情報を第三者へ提供する際は、含まれる個人に関する情報の項目と提供方法を公表しなければなりません。これにより、提供の透明性を確保します。

比較

匿名加工情報は、第三者提供のたびに本人の承諾を得る制度ではありません。また、提供内容を個人情報保護委員会へ報告する義務や、ハードコピーなど物理媒体に限定する規定でもありません。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。匿名加工情報を第三者へ提供する際は、そこに含まれる個人に関する情報の項目と、どのような方法で提供するかを公表する義務があります。これは提供の透明性を確保するために個人情報保護法が定める手続です。

選択肢イ

これは不正解だよ。匿名加工情報を第三者へ提供したことについて、提供内容を速やかに個人情報保護委員会へ報告する義務が定められているわけではありません。この設問で求められるのは、監督機関への個別報告とは異なる手続です。

選択肢ウ

これは不正解だよ。匿名加工情報の第三者提供は、ハードコピーなどの物理的な媒体を用いる場合に限られません。電子データなども含め、提供方法を限定するのではなく、提供する方法を公表することが求められます。

選択肢エ

これは不正解だよ。適正に匿名加工された情報は、特定の個人を識別できないように加工されています。そのため、第三者提供の際に本人の事前承諾を必ず得る仕組みではなく、法定の公表手続によって提供の透明性を確保します。

学習のポイント

匿名加工情報の第三者提供における公表義務と本人同意の扱いを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ 問30(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

関連する過去問一覧

IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針