PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ

令和5年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅰ 問29

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

発生した故障について、発生要因ごとの件数の記録を基に、故障発生件数で上位を占める主な要因を明確に表現するのに適している図法はどれか。

選択肢

  1. ア
    特性要因図
  2. イ
    パレート図
  3. ウ
    マトリックス図
  4. エ
    連関図
解き方のヒントを見る

図法は目的から逆算して見分ける

品質管理の図法は、見た目の形よりも「何を明らかにするために使うのか」という目的で区別すると整理しやすくなります。問われている場面で知りたいことが何かを先に言葉にし、その目的と図法の役割が噛み合うかを確かめましょう。

この問題で問われていること

問われているのは、個々の図法が品質管理のどの局面で、どのような情報を得るために使われるかという区別です。扱うデータの種類や、分析で明らかにしたい事柄と結び付けて考えられるかが焦点になります。

視点

品質管理で使う図法は、データや情報を目で見て判断しやすくするための道具です。道具ごとに得意な役割が異なるため、名称や外見だけで覚えると混同しやすくなります。学ぶときは、それぞれの図法について『どんな材料(数値データか言語情報か、時間の流れがあるか等)を入力にし、何が分かる状態を出力にするのか』を自分の言葉で一文にまとめておくと、用途の違いを区別しやすくなります。

確認ポイント

  • 問われている場面で、最終的に何を明らかにしたいのかを自分の言葉で一文にできるか
  • その目的を達成するために、どのような種類の材料(データや情報)を扱う必要があるかを考えたか
  • 図法の名称や見た目の印象ではなく、得られる情報と目的が一致するかで判断しているか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

要因ごとの故障件数を多い順に並べた棒グラフと累積比率の折れ線で示し、上位を占める主な要因を明確にできるパレート図が適しているので、正答はイだよ。

理由

設問は、発生要因ごとの件数の記録を基に、故障発生件数で上位を占める主な要因を明確に表現する図法を問うているよ。パレート図は、要因別の件数を多い順に並べた棒グラフと、累積比率の折れ線グラフを組み合わせた図だよ。少数の要因が全体の大部分を占めているかどうかが一目で分かるので、重点的に対策すべき要因を見つけるのに使われるんだ。

比較

特性要因図は、結果とそれに影響する要因を魚の骨の形で整理する図だよ。マトリックス図は、行と列の要素の対応関係を交点で表す図、連関図は、複雑に絡み合う要因どうしの因果関係を矢印で結ぶ図だよ。どれも要因の洗い出しや関係の整理には向いているけれど、件数の大小を並べて上位の要因を量的に示す図ではないんだ。

選択肢ア

これは不正解だよ。特性要因図は、結果(特性)とそれに影響する要因を魚の骨のような形で階層的に整理する図法だよ。原因の洗い出しや構造化には向いているけれど、要因ごとの故障件数という数量を表す仕組みはないんだ。だから、件数で上位を占める要因を明確に示すという目的には合わないよ。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。パレート図は、要因ごとの件数を多い順に並べた棒グラフと、その累積比率を示す折れ線グラフを組み合わせた図法だよ。どの要因が全体の大部分を占めているかが一目で分かるので、故障発生件数で上位を占める主な要因を明確に表現するという目的に最も適しているんだ。

選択肢ウ

これは不正解だよ。マトリックス図は、行と列に二つの要素群を配置し、その交点で要素間の関連の有無や強さを表す図法だよ。要素どうしの対応関係を整理するのには役立つけれど、要因ごとの件数の大小を並べて重点要因を示す図ではないんだ。だから、この設問の目的には合わないよ。

選択肢エ

これは不正解だよ。連関図は、原因と結果や目的と手段などが複雑に絡み合う問題について、要因間の因果関係を矢印で結んで整理する図法だよ。関係の構造は明らかにできるけれど、件数の記録を集計して上位の要因を量的に示す図ではないんだ。だから、この設問の目的には合わないよ。

学習のポイント

パレート図、特性要因図、マトリックス図、連関図のそれぞれが、数量と関係のどちらを表す図法かを区別すること。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ 問29(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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