DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ
平成22年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問29
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- ア270
- イ300
- ウ310
- エ500
解き方のヒントを見る
項目の区分を先に見極めて段階を追う
段階利益を求める場面では、計算に入る前に、与えられた各金額が損益計算書のどの区分に属する項目なのかを一つずつ確かめることが大切です。区分の判断を誤ると、以降の段階すべてに影響が及ぶため、分類を検討の出発点に置きましょう。
この問題で問われていること
この問題で確かめたいのは、登場する各項目の性質を自分の言葉で説明し、損益計算書上の適切な区分に位置づけられるかどうかです。そのうえで、問われている段階利益がどの区分までを対象とするのかを、項目の分類と照らして意識しましょう。
視点
損益計算書は、収益と費用を性質ごとの区分に分けて段階的に利益を示す構成になっています。そのため、金額の大小や名称の印象だけで判断せず、その項目がどのような活動から生じたものかという性質に着目して区分を判断することが、段階利益を扱う際の基本的な考え方になります。
確認ポイント
- 登場する各項目について、どのような活動から生じた収益や費用なのかを自分の言葉で説明できるか
- 各項目を損益計算書上のどの区分に位置づけるか、名称の印象ではなく性質に基づいて判断できているか
- 問われている段階利益の対象となる区分と、各項目の分類結果とを照らし合わせて確認したか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
営業利益は、売上高から売上原価と販売費及び一般管理費を差し引いて求めます。1、500−1、000−200=300百万円なので、正答はイです。営業外収益と営業外費用は経常利益の段階で加減します。
理由
表の単位は百万円です。まず、売上総利益=売上高1、500百万円−売上原価1、000百万円=500百万円です。次に、営業利益=売上総利益500百万円−販売費及び一般管理費200百万円=300百万円になります。営業外収益40百万円と営業外費用30百万円は本業以外から生じる損益なので、営業利益の計算には含めません。
比較
各選択肢の数値は、どの項目まで加減したかによって変わります。500百万円は売上総利益の段階、300百万円は営業利益の段階です。310百万円は営業利益300+営業外収益40−営業外費用30で求める経常利益です。270百万円は営業利益から営業外費用30百万円だけを引いた値で、どの段階の利益にも当たりません。
選択肢ア
これは不正解だよ。270百万円は、営業利益300百万円から営業外費用30百万円だけを引いた値と同じだよ。営業外費用は本業以外の費用なので、営業利益の計算には含めないんだ。しかも営業外収益40百万円を加えていないから、経常利益としても成り立たない値だよ。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。営業利益=売上高1,500百万円−売上原価1,000百万円−販売費及び一般管理費200百万円=300百万円になるよ。売上総利益500百万円から本業の販売・管理にかかった費用を引いた段階の利益で、営業外収益と営業外費用はまだ加減しないんだ。
選択肢ウ
これは不正解だよ。310百万円は、営業利益300百万円に営業外収益40百万円を加え、営業外費用30百万円を引いた経常利益だよ。300+40−30=310百万円で、問われている営業利益より一段下の段階の利益だから、この設問の答えにはならないんだ。
選択肢エ
これは不正解だよ。500百万円は、売上高1,500百万円−売上原価1,000百万円で求める売上総利益(粗利)だよ。営業利益を求めるには、ここからさらに販売費及び一般管理費200百万円を引く必要があるから、500百万円のままでは営業利益にならないんだ。
学習のポイント
売上総利益・営業利益・経常利益で、それぞれどの項目を加減するかを区別して覚えましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問29(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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