AUシステム監査技術者試験 午前Ⅰ

平成31年度春期 システム監査技術者 午前Ⅰ 問25

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

要件定義において,利用者や外部システムと,業務の機能を分離して表現することによって,利用者を含めた業務全体の範囲を明らかにするために使用される図はどれか。

選択肢

  1. ア
    アクティビティ図
  2. イ
    オブジェクト図
  3. ウ
    クラス図
  4. エ
    ユースケース図
解き方のヒントを見る

業務範囲と関係者を整理する視点

業務の対象範囲と関係者を考えるときは、用語の印象だけで判断せず、誰が何に関わるのか、どこまでを対象とするのかを同じ基準で見比べ、表現同士の対応関係を確認します。

この問題で問われていること

確認する観点を、業務として扱う対象の境界と、その対象に関与する主体の捉え方との関係に一つだけ絞り、各表現が同じ整理軸で比較できるか、範囲と関与の対応が崩れていないかを丁寧に見ます。

視点

業務を整理する際は、対象と関与者を混同せず、記述がどの範囲を扱い、誰との関係を表しているかという一つの視点で照合します。

確認ポイント

  • 対象として扱う範囲の境界を確認する
  • 関与する主体の捉え方を確認する
  • 範囲と関与者の対応関係を同じ軸で見比べる
正解と解説を見る

正解

エ

解説

要件定義で利用者や外部システムと業務機能の関係を表し、利用者を含む業務全体の範囲を明らかにする図はユースケース図です。

理由

ユースケース図は、利用者や外部システムをアクターとして表し、システムが提供する業務機能をユースケースとして示します。両者の関係を整理できるため、利用者を含めた業務全体の範囲を明らかにできます。

比較

アクティビティ図は処理や業務の流れ、オブジェクト図は具体的なオブジェクトの状態、クラス図はクラスとその関連を表す図です。これらは設問のように利用者と業務機能の境界を示す目的とは異なります。

選択肢ア

これは不正解だよ。アクティビティ図は、業務や処理がどの順序で進むか、分岐や並行処理がどう行われるかを表す図です。利用者や外部システムと業務機能を分離して、システムの対象範囲を明らかにする設問の目的とは異なります。

選択肢イ

これは不正解だよ。オブジェクト図は、実際に存在する個々のオブジェクトと、それらのリンクなどを表す図です。利用者を含む業務全体の範囲や、外部との関係から機能を整理するための図ではないため、設問の条件には合いません。

選択肢ウ

これは不正解だよ。クラス図は、クラスの属性や操作、クラス同士の関連・継承など、システムの静的な構造を表す図です。利用者や外部システムと業務機能の関係を示して業務範囲を定義する目的とは異なります。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。ユースケース図は、利用者や外部システムをアクターとして示し、システムが提供する業務機能をユースケースとして表します。両者の関係を整理することで、利用者を含めた業務全体の範囲を明らかにできます。

学習のポイント

ユースケース図とUMLの構造図・振る舞い図の役割を区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成31年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅰ 問25(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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