AUシステム監査技術者試験 午前Ⅰ
平成30年度春期 システム監査技術者 午前Ⅰ 問24
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア相手先ブランドで販売する電子機器の設計だけを受託し,製造は相手先で行う。
- イ外部から調達した電子機器に付加価値を加えて,自社ブランドで販売する。
- ウ自社ブランドで販売する電子機器のソフトウェア開発だけを外部に委託し,ハードウェアは自社で設計製造する。
- エ生産設備をもつ企業が,他社からの委託を受けて電子機器を製造する。
解き方のヒントを見る
事業形態を整理する基本視点
電子機器製造の事業形態を考えるときは、誰がどの工程を担い、どの相手と価値や取引を結ぶのかという関係に焦点を置き、用語の印象ではなく役割の分担を丁寧に整理しましょう。
この問題で問われていること
選択肢を読む際は、製造に関わる主体どうしの役割分担と取引関係が、どのように表現されているかという一つの観点に絞って、説明全体の対応関係を慎重に確認してください。
視点
事業形態は、製品そのものの特徴だけでなく、企画、設計、製造、販売などの活動を誰が受け持ち、他者との関係をどう構成しているかを整理して捉えると、用語に引きずられず比較できます。
確認ポイント
- 主体ごとの役割分担に注目できているか
- 工程と取引相手の関係を区別して読めているか
- 選択肢の説明が同じ観点で一貫しているか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
EMSは、電子機器の生産設備を保有する企業が、他社の依頼を受けて電子機器の製造を請け負う事業形態です。自社ブランド販売や設計だけの受託とは区別します。
理由
EMSはelectronics manufacturing servicesの略で、電子機器の生産設備を持つ企業が、他社からの委託を受けて製造を行うサービスです。したがって、製造受託を明確に述べる選択肢が適切です。
比較
設計だけの受託、自社ブランドでの販売、ソフトウェア開発だけの外部委託は、いずれもEMSの中心である電子機器の製造受託そのものを説明していません。
選択肢ア
これは不正解だよ。相手先ブランドで販売する電子機器について設計だけを受託し、製造は相手先で行う説明です。EMSは電子機器の製造を受託する事業なので、設計だけを請け負い、製造を行わない点が該当しません。
選択肢イ
これは不正解だよ。外部から調達した電子機器に付加価値を加え、自社ブランドで販売する事業を説明しています。これは製品の調達・加工・販売に関する内容であり、他社から委託を受けて電子機器を製造するEMSの説明ではありません。
選択肢ウ
これは不正解だよ。自社ブランドで販売する電子機器のソフトウェア開発だけを外部に委託し、ハードウェアは自社で設計製造する内容です。外部委託の対象がソフトウェア開発だけで、EMSの製造受託とは異なります。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。生産設備をもつ企業が、他社からの委託を受けて電子機器を製造する説明です。EMSは電子機器の製造サービスを提供する事業形態であり、製造設備を持つ企業による製造受託という内容と一致します。
学習のポイント
EMSは製品のブランド保有者ではなく、製造を受託する企業の役割として理解しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅰ 問24(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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