AUシステム監査技術者試験 午前Ⅰ
平成30年度春期 システム監査技術者 午前Ⅰ 問22
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アマスタファイルが置かれているサーバを二重化し,耐障害性の向上を図っていること
- イマスタファイルのデータを複数件まとめて検索・加工するための機能が,システムに盛り込まれていること
- ウマスタファイルのメンテナンスは,特権アカウントを付与された者だけに許されていること
- エマスタファイルへのデータ入力チェック機能が,システムに盛り込まれていること
解き方のヒントを見る
可用性を見分ける確認の視点
可用性に関する設問では、対象が必要な時に使える状態をどう捉えるかに注目し、他の品質観点と混同せず、設問中の条件・時間・対象の対応を丁寧に確認して判断しましょう。
この問題で問われていること
判断するときは、設問が示す「使える状態」をどの対象について、どの条件や時間的な前提で評価しているのかという一点に絞り、用語の印象ではなく文脈との対応を確認してください。
視点
評価対象と利用場面の関係を整理し、必要とされる状態が何を指しているかを読み取る。似た観点との違いは、用語の暗記ではなく、設問内の条件との結び付きで考える。
確認ポイント
- 評価の対象が何かを確認する
- 利用される場面や前提条件を整理する
- 設問中の表現と評価観点の対応を確かめる
正解と解説を見る
正解
ア
解説
可用性は、障害や故障が発生してもシステムを継続利用できる性質です。サーバの二重化は単一障害点を減らし、マスタファイルを利用するサービスの停止を防ぐ対策なので、可用性に該当する。
理由
マスタファイルを置くサーバの二重化は、一方のサーバに障害が発生しても、別のサーバで処理を継続できるようにする対策です。これはシステムの停止を防ぎ、利用可能な状態を維持するため、可用性に該当する。
比較
複数件の検索・加工機能は業務上の利便性、特権アカウントによる制限はアクセス制御、入力チェック機能はデータの正確性や完全性に関係する。いずれも、障害時の継続利用を直接確保する対策ではありません。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。マスタファイルを配置するサーバを二重化すると、一方のサーバに故障や障害が発生しても、もう一方で処理を継続できる。単一障害点を減らし、システムを利用できる状態を維持する対策なので、可用性に該当する。
選択肢イ
これは不正解だよ。マスタファイルのデータを複数件まとめて検索・加工する機能は、利用者の操作性や処理効率を高めるための機能である。サーバ障害時にもサービスを継続できるようにする対策ではないため、可用性を直接示す監査項目ではない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。マスタファイルのメンテナンスを特権アカウントの付与者だけに許可することは、権限のない利用者による変更を防ぐアクセス制御である。データや機能へのアクセス範囲を管理する対策であり、障害時の継続利用を確保する可用性とは異なる。
選択肢エ
これは不正解だよ。マスタファイルへのデータ入力チェック機能は、誤った値や不適切な形式のデータが登録されることを防ぐための仕組みである。データの正確性や完全性を確保する目的であり、サーバ障害時のサービス継続を図る可用性の項目ではない。
学習のポイント
可用性・完全性・機密性の違いを、監査項目の目的から分類する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅰ 問22(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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