AUシステム監査技術者試験 午前Ⅰ

平成30年度春期 システム監査技術者 午前Ⅰ 問21

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

企業において整備したシステム監査規程の最終的な承認者として,最も適切な者は誰か。

選択肢

  1. ア
    監査対象システムの利用部門の長
  2. イ
    経営者
  3. ウ
    情報システム部門の長
  4. エ
    被監査部門の長
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承認権限を見極める視点

承認者を考えるときは、規程の目的と組織内の役割分担を切り分け、誰がどの責任を負う立場なのかを問題文の記述に沿って確認しましょう。

この問題で問われていること

一つの観点として、承認という行為に結び付く責任と権限の対応関係に注目し、肩書きの印象ではなく、規程上の位置付けを丁寧に読み取りましょう。

視点

承認権限は、意思決定の責任、統制の独立性、組織内の権限委譲を関連付けて整理します。記載された役割が、どの判断に責任を持つのかを確認することが重要です。

確認ポイント

  • 承認対象と責任範囲の対応を確認する
  • 権限を持つ主体の位置付けを確認する
  • 委譲や牽制に関する記述を確認する
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正解

イ

解説

システム監査規程は、監査対象となる個別部門の都合ではなく、企業全体の統治と監査の独立性を踏まえて承認される必要がある。そのため、最終的な承認者には組織全体を統括する立場が適している。

理由

システム監査規程は、監査の目的や権限、対象範囲などを企業として正式に定める文書です。したがって、監査対象部門から独立し、企業全体に関する意思決定と説明責任を担う立場が最終承認を行うのが適切です。

比較

利用部門や情報システム部門、被監査部門の責任者は、監査の対象または関係当事者となり得るため、規程全体を最終的に承認する立場としては利害の影響を受けやすい。

選択肢ア

これは不正解だよ。監査対象システムの利用部門の長は、担当部門の業務やシステム運用について責任を負う立場である。しかし、監査規程は特定の利用部門だけでなく企業全体に関係するため、最終承認者としては権限の範囲が限定されている。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。経営者は企業全体を統括し、システム監査の目的、権限、対象範囲、実施体制に関する最終的な責任を負う立場である。監査対象部門から独立した全社的な判断として、監査規程を承認する者として最も適切である。

選択肢ウ

これは不正解だよ。情報システム部門の長は、システムの開発や運用、管理について重要な責任を持つ。一方で、監査規程は情報システム部門だけでなく企業全体を対象とし得るため、監査対象との利害関係を避けた最終承認者には適さない。

選択肢エ

これは不正解だよ。被監査部門の長は、自部門の業務や内部管理について責任を負い、監査を受ける側の立場にある。そのため、監査の枠組みを企業全体の観点から最終承認すると、被監査部門の利害が判断に影響するおそれがある。

学習のポイント

監査規程の承認では、部門の利害よりも全社的な権限、責任、監査の独立性を重視する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅰ 問21(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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