AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
令和7年度秋期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問15
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア自分とは違った視点から事態を見ることができず,客観性に欠けること
- イ組織内の権威に無批判的に服従すること
- ウ正しいことが何かは知っているが,それを実行する勇気や決断力に欠けること
- エ強い連帯性をもつチームが自らへの批判的思考を欠いて,不合理な合意へと達すること
解き方のヒントを見る
協働判断を読み解く視点帳
複数人の意思決定を読むときは、登場者の発言だけでなく、判断に至る流れの中で誰が何を根拠に関わり、意見の変化や役割の分担が結果へどうつながったかを整理していきます。
この問題で問われていること
この問題では、状況・過程・結果のうち、判断を生んだ過程に注目し、各場面の情報が意思決定全体でどの役割を持つか、また前後のつながりをどう説明できるかを丁寧に確かめてください。
視点
参加者ごとの立場や発言を単独で評価せず、前提となる状況、相互作用する過程、現れた結果を分けて整理し、因果関係を急いで決めつけないことが大切です。
確認ポイント
- 判断に影響した情報と、単なる背景情報を区別できているか
- 各参加者の関与が、どの段階で現れているかを整理できているか
- 過程と結果を混同せず、記述された範囲で関係を確認できているか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
集団思考とは、強い連帯性をもつチームが自分たちの判断を批判的に検討できず、不合理な合意に達してしまう状態です。
理由
集団思考は、集団のまとまりを保とうとするあまり、異論や反対意見が抑えられ、判断の妥当性を十分に検討できなくなる現象です。その結果、集団として不合理な結論に至ることがある。
比較
視点の不足、権威への服従、実行する勇気の不足は、集団思考と関連する場合があっても、その概念全体を直接説明するものではありません。集団の連帯性と批判的思考の欠如に着目する。
選択肢ア
これは不正解だよ。異なる視点から事態を見られず客観性を欠くという点は、集団思考で起こり得る結果の一部とはいえる。しかし、この選択肢だけでは、強い連帯性をもつ集団が批判的検討を欠き、不合理な合意に至るという集団全体の過程を説明していない。
選択肢イ
これは不正解だよ。組織内の権威に無批判的に服従することは、権威への依存や服従を表す説明である。集団思考では、権威者の存在に限らず、集団の結束によって異論や批判的検討が抑えられ、不合理な合意に至る点が問題となる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。正しいことを知りながら実行する勇気や決断力に欠けることは、個人の行動上の弱さを示す説明である。集団思考は個人の勇気不足そのものではなく、集団が批判的思考を欠いたまま合意形成する現象を指す。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。集団思考は、強い連帯性をもつチームで、自分たちの判断に対する批判的思考が働かなくなり、異論を十分に検討しないまま不合理な合意へ達する現象である。選択肢はこの特徴を適切に説明している。
学習のポイント
集団の結束と批判的思考の欠如が、判断を誤らせる過程を理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問15(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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