AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

令和7年度秋期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問8

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

組織におけるリスク管理と内部統制を行うためには複数のグループによる役割の分担が効果的だとする考えに基づいた,“3線モデル”(三つのラインモデル)がある。第1,第2,第3のラインの組合せとして,適切なものはどれか。
第1ライン,第2ライン,第3ラインと,営業部門,リスク管理部門,内部監査部門などの四つの組合せを示す3線モデルの表。
第1ライン,第2ライン,第3ラインと,営業部門,リスク管理部門,内部監査部門などの四つの組合せを示す3線モデルの表。

選択肢

  1. ア
    第1ライン:営業部門/第2ライン:リスク管理部門/第3ライン:内部監査部門
  2. イ
    第1ライン:外部監査人/第2ライン:内部監査部門/第3ライン:取締役会
  3. ウ
    第1ライン:内部監査部門/第2ライン:取締役会/第3ライン:外部監査人
  4. エ
    第1ライン:リスク管理部門/第2ライン:内部監査部門/第3ライン:取締役会
解き方のヒントを見る

役割分担を見極める着眼点

この分野では、個々の担当名や立場だけで判断せず、目的に対して誰が何を担い、どの段階で相互に確認する設計になっているかを整理して考えることが大切です。文章全体を丁寧に読みましょう。

この問題で問われていること

まず、業務の流れを目的・実行・確認・改善という観点で分け、それぞれの境界が曖昧になっていないか、また一人の判断に依存しすぎていないかを、問題文の記述と照らして確認しましょう。

視点

役割を考えるときは、担当者の名称ではなく、業務の各段階で必要な責任と確認のつながりに注目します。記述された関係を図式化し、重複・空白・過度な集中がないかを落ち着いて整理してください。

確認ポイント

  • 業務の流れのどの段階について述べているかを確認する
  • 判断・実行・確認の関係がどのように記述されているかを確認する
  • 責任の重なりや抜けがないかを、全体のつながりで確認する
正解と解説を見る

正解

ア

解説

三線モデルでは、第1ラインが業務を実行しながらリスクを管理し、第2ラインがリスク管理を支援・監視し、第3ラインが独立した立場で内部監査を行う。したがって適切な組合せはアです。

理由

第1ラインは営業などの業務部門であり、現場の業務を遂行しながら、発生するリスクを直接管理する。第2ラインはリスク管理部門などで、業務部門を支援し、リスク管理の枠組みや状況を監視する。第3ラインは内部監査部門で、独立した立場から内部統制やリスク管理の有効性を評価する。

比較

外部監査人や取締役会は三線モデルの内部の各ラインそのものとして整理される役割ではありません。また、内部監査部門を第1・第2ラインに置くと、業務執行やリスク管理の支援を担う部門と、独立して評価する部門との区別が崩れる。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。営業部門は業務を実行しながら、日常的にリスクを管理する第1ラインに当たる。リスク管理部門は第2ラインとして管理の仕組みを支援・監視し、内部監査部門は第3ラインとして独立した立場から内部統制やリスク管理の有効性を評価するため、この組合せが三線モデルと一致する。

選択肢イ

これは不正解だよ。外部監査人は組織内部の業務執行部門ではないため、第1ラインには当たらない。また、内部監査部門はリスク管理を支援する第2ラインではなく、独立した評価を行う第3ラインに位置付けられる。取締役会を第3ラインとする点も三線モデルの整理とは異なる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。内部監査部門は業務を直接実行する第1ラインではなく、独立した評価を担う第3ラインである。取締役会を第2ライン、外部監査人を第3ラインとする配置も、三線モデルにおける組織内部の役割分担とは一致しないため、適切な組合せではない。

選択肢エ

これは不正解だよ。リスク管理部門は、業務部門を支援・監視する第2ラインの役割に近く、第1ラインのように業務を実行する部門ではない。内部監査部門も第2ラインではなく独立評価を担う第3ラインであり、取締役会を第3ラインとする配置も誤っている。

学習のポイント

三線モデルにおける業務執行、リスク管理、内部監査の役割分担を整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問8(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

関連する過去問一覧

IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針