AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
令和7年度秋期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問1
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア監査基準に関連し,かつ,検証できる,記録,事実の記述又はその他の情報
- イ監査のための活動及び手配事項を示すもの
- ウ客観的証拠と比較する基準として用いる一連の要求事項
- エ特定の目的に向けた,決められた期間内で実行するように計画された一連の監査に関する取決め
解き方のヒントを見る
用語が指す対象の性質を見極める
監査に関する用語は互いに似た言葉が多く、日常的な意味で読むと混同しやすい分野です。各用語がどのような種類のものを指しているのか、その性質を一つの観点として丁寧に確かめながら、説明と用語の対応を検討しましょう。
この問題で問われていること
問われているのは用語の名前を覚えているかではなく、それぞれの用語が何を表す概念なのかを区別できるかです。名称の印象ではなく、その用語が指す対象がどういう性質のものかという一点に注目して確認してください。
視点
規格や指針で定義される用語は、日常語と同じ言葉でも意味の範囲が限定されています。似た名称の用語同士では、名前から受ける印象が近くても、指している対象の性質が異なることがあります。用語を学ぶときは、その用語が結局どのような種類のものを表しているのかを一言で言い表せるかを意識すると、区別がしやすくなります。
確認ポイント
- その用語が指す対象の性質を、自分の言葉で一言にまとめられるか確かめる
- 名称が似ている用語同士で、指す対象の性質に違いがあるかを意識する
- 日常的な言葉の意味ではなく、指針の中での意味として捉えているか見直す
正解と解説を見る
正解
エ
解説
監査プログラムは、特定の目的に向けて、決められた期間内に実行するよう計画された一連の監査に関する取決めを指します。
理由
監査プログラムは、単一の監査作業や個別手順ではなく、特定の目的に向けて一定期間内に実施する一連の監査を計画・整理するための取決めです。したがって、複数の監査を包括する定義に合致する。
比較
アは監査で用いる監査証拠、イは一つの監査のための活動及び手配事項を示す監査計画、ウは客観的証拠と比較する監査基準を表します。これらは監査プログラムとは対象範囲が異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。監査基準に関連し、検証できる記録や事実の記述などは、監査で収集・確認する客観的な監査証拠を説明したものだ。監査証拠は判断の材料であり、一定期間に実施する一連の監査の取決めではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。監査のための活動及び手配事項を示すものは、個別の監査を実施するための監査計画に当たる。監査計画は一つの監査の実施内容を扱うのに対し、監査プログラムは特定の目的に向けた一連の監査を扱う。
選択肢ウ
これは不正解だよ。客観的証拠と比較する基準として用いる一連の要求事項は、監査基準を説明したものだ。監査基準は適合性を評価する比較対象であり、監査そのものを一定期間にわたり計画する取決めではない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。特定の目的に向け、決められた期間内で実行するよう計画された一連の監査に関する取決めは、監査プログラムの定義に一致する。個別監査の計画ではなく、複数の監査をまとめて管理する枠組みを示している。
学習のポイント
監査証拠、監査計画、監査基準、監査プログラムの役割を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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