AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
令和6年度秋期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問14
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア画期的なアイデアによって経済・社会に大きな変革をもたらすこと
- イコミュニケーションを通じて自ら問題を解決できる人材を育成すること
- ウ法令又は社会的規範を逸脱する行為を第三者などに知らしめること
- エリスクが発生したときの対処方法をあらかじめ準備しておくこと
解き方のヒントを見る
技術者倫理の用語を整理する視点
技術者倫理に関する用語は、似た言葉が並びやすく印象で選びがちです。用語ごとに『誰が、誰に対して、どのような目的で負う考え方か』という一つの観点に絞って意味を捉え直し、提示された内容と対応づけて確かめることを意識しましょう。
この問題で問われていること
問われているのは用語の名前を覚えているかではなく、その用語が示す考え方の中身を理解しているかです。責任の主体と、その責任が向けられる相手や目的を手がかりに、用語の意味と内容が本当に一致しているかを落ち着いて照らし合わせてください。
視点
倫理に関わる用語は、名前の響きだけでは意味を取り違えやすい分野です。一つの用語に出会ったら、行為や判断の主体は誰か、その結果が誰に影響するか、何を守ろうとする考え方かを自分の言葉で言い直してみてください。そうすると、似た用語との境界が見えやすくなります。
確認ポイント
- その用語が指す行動や判断の主体が誰なのかを、自分の言葉で言えるか
- その考え方が誰に対して、何を守るために向けられているかを確認したか
- 用語の名前の印象ではなく、意味の中身と示された内容が一致しているかを照らし合わせたか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
ホイッスルブローイングとは、法令違反や社会的規範から逸脱する行為などを発見したとき、その事実を組織内外の適切な相手や第三者に知らせることです。したがって、該当するのはウです。
理由
ホイッスルブローイングは、法令違反や社会的規範から逸脱する行為などを発見した者が、その事実を第三者などに知らせる行為を指します。技術者倫理では、問題の隠蔽を避け、被害の防止や是正につなげる対応として扱われる。
比較
画期的なアイデアによる社会変革、人材育成、リスク発生前の対策準備は、それぞれ別の活動や管理手法です。ホイッスルブローイングの中心は、問題となる行為の存在を外部または第三者などに知らせる点にある。
選択肢ア
これは不正解だよ。画期的なアイデアによって経済・社会に大きな変革をもたらすことは、研究開発やイノベーションに関する説明である。問題となる行為やその事実を第三者などに知らせるという、ホイッスルブローイングの要件を示していない。
選択肢イ
これは不正解だよ。コミュニケーションを通じて自ら問題を解決できる人材を育成することは、人材育成や組織内の問題解決に関する説明である。法令や社会的規範からの逸脱を第三者などに知らせる行為そのものではない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。法令又は社会的規範を逸脱する行為を第三者などに知らしめることは、問題となる行為を発見した際に、その事実を周囲や第三者へ知らせるホイッスルブローイングの説明に合致する。
選択肢エ
これは不正解だよ。リスクが発生したときの対処方法をあらかじめ準備しておくことは、リスク管理や危機対応計画に関する説明である。問題となる行為を発見し、その事実を第三者などに知らせる活動とは異なる。
学習のポイント
倫理上の問題行為を第三者などに知らせる概念として理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針