AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
令和6年度秋期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問11
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アサービスの計画,運用,維持,改善を支援する製品又はツールの仕様に関する要求事項
- イサービスマネジメントシステムを確立し,実施し,維持し,継続的に改善するための組織に対する要求事項
- ウサービスマネジメントシステムを適用する組織の形態若しくは規模,又は提供するサービスの性質に応じた要求事項
- エ組織が使用しているサービスマネジメントの用語を,当該規格で使用している用語に置き換えるための要求事項
解き方のヒントを見る
規定内容を整理する一つの視点
規定を読むときは、用語や個別の文言を単独で覚えるのではなく、記述が示す対象と、それを扱う目的との関係を軸に整理します。前後の文脈も確認し、同じ言葉がどの役割で使われているかを見極めましょう。
この問題で問われていること
判断の中心は、各記述が何について何のために述べているかの対応を読み取ることです。表面的な語句の一致だけで決めず、目的との結び付きが自然か、文全体と整合しているかを確認してください。
視点
規定は単語単位ではなく、記述の対象と目的のつながりとして整理します。似た表現でも、文脈の中でどの関係を説明しているかを確かめることが大切です。
確認ポイント
- 記述の対象と目的をそれぞれ分けて捉えられているか。
- 対象と目的の関係が、前後の文脈と矛盾していないか。
- 似た表現の違いを、単語ではなく役割の関係で確認できるか。
正解と解説を見る
正解
イ
解説
JIS Q 20000-1:2020は、サービスマネジメントシステムを組織が確立、実施、維持し、継続的に改善するための要求事項を規定する。したがって正答はイです。
理由
本規格の対象は、サービスの計画、運用、維持、改善を支えるサービスマネジメントシステムです。そのため、組織がこのシステムを確立し、実施し、維持し、継続的に改善するための要求事項を規定する。
比較
アは製品又はツールの仕様、ウは適用組織やサービスの性質に応じた要求事項、エは用語の置換に関する要求事項を述べている。いずれも本問で問われる規格の中心的な規定対象とは異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。この記述は、サービスの計画や運用などを支援する製品又はツールの仕様を対象としている。しかしJIS Q 20000-1:2020が規定するのは、特定の製品やツールの仕様ではなく、組織のサービスマネジメントシステムに関する要求事項である。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。JIS Q 20000-1:2020は、サービスマネジメントシステムを組織が確立し、実施し、維持し、継続的に改善するための要求事項を規定している。問題文の規格名が示す対象と、この記述の内容が一致する。
選択肢ウ
これは不正解だよ。この記述は、適用する組織の形態や規模、提供するサービスの性質に応じた要求事項として整理されている。しかし問われているのは適用条件の説明ではなく、サービスマネジメントシステムについて規格が定める要求事項そのものである。
選択肢エ
これは不正解だよ。この記述は、組織が使うサービスマネジメントの用語を規格の用語に置き換えるための要求事項としている。しかしJIS Q 20000-1:2020の中心は、用語の置換手順ではなく、組織がサービスマネジメントシステムを運用・改善するための要求事項である。
学習のポイント
規格が対象とする管理の仕組みと、対象外の製品仕様や用語を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問11(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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