AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
令和6年度秋期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問10
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア職務の分掌
- イ組織構造及び慣行
- ウ内部監査
- エ内部通報制度
解き方のヒントを見る
要素と対象を切り分ける視点
内部統制に関する設問では、まず問われている概念の階層と役割を切り分け、対象が仕組み全体なのか、組織の基盤に関わる領域なのかを整理してから、選択肢の表現を丁寧に照合しましょう。
この問題で問われていること
一つの確認点として、各選択肢が示す内容を「統制の構成要素」そのものと「その要素が働く対象・範囲」に分けて読めるかを確認し、用語の役割が混同されていないかに注目してください。
視点
設問では、似た抽象度の言葉が並ぶことがあります。判断前に、説明されているものが構成上の区分なのか、働きかける対象や範囲なのかを見分け、同じ基準で各選択肢を比較すると整理しやすくなります。
確認ポイント
- 文中の主語が、仕組みの区分と対象範囲のどちらを指しているか確認する。
- 選択肢ごとに、説明の抽象度と役割がそろっているか見比べる。
- 用語の印象ではなく、設問が求める分類軸に沿って読めているか点検する。
正解と解説を見る
正解
イ
解説
統制環境とは、組織の統制に対する姿勢や、組織構造、組織運営上の慣行など、内部統制全体の基盤となる要素です。したがって、組織構造及び慣行が該当する。
理由
金融庁の実施基準における統制環境は、組織の統制に対する基本的な姿勢や、組織構造、組織運営上の慣行などを含む。これは他の基本的要素が機能するための基盤となる。
比較
職務の分掌は業務上の権限や責任の分担、内部監査は独立した評価活動、内部通報制度は問題を伝達する仕組みに関する用語です。これらは統制環境そのものを示す選択肢ではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。職務の分掌は、担当者間で職務や権限を分け、相互けん制を働かせるための具体的な業務上の仕組みに関する用語である。組織全体の統制に対する姿勢や基盤を示す統制環境とは分類が異なる。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。組織構造及び慣行は、組織がどのように構成され、日常的にどのような考え方や行動様式で運営されるかに関わる。これらは内部統制全体の基盤となる統制環境に該当する。
選択肢ウ
これは不正解だよ。内部監査は、内部統制の整備や運用状況などを評価し、改善に役立てる活動である。組織の統制風土や構造そのものを示す統制環境ではなく、評価・監査に関する活動として捉える。
選択肢エ
これは不正解だよ。内部通報制度は、組織内の不正や問題などを所定の窓口へ伝えるための制度である。統制環境の基盤となる組織構造や慣行そのものを示す用語ではなく、情報伝達に関わる仕組みである。
学習のポイント
内部統制の基本的要素は、用語の目的と組織全体への働きを基準に分類する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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