AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
令和6年度秋期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問6
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア経営者の命令及び指示が適切に実行されることを確保するために定める方針及び手続である。
- イ組織の気風を決定し,組織内の全ての者の統制に対する意識に影響を与えるものである。
- ウ組織目標の達成を阻害する要因をリスクとして識別,分析及び評価し,適切な対応を行うプロセスである。
- エ必要な情報が識別,把握及び処理され,組織内外及び関係者相互に正しく伝えられることを確保することである。
解き方のヒントを見る
統制活動を見分けるための視点
個々の記述を表面的な語句で判断せず、組織の目的に向けて、誰が、何を対象に、どの段階で、どのような働きを担うのかを整理して比べることが重要です。分類名の暗記より役割の確認を優先しましょう。
この問題で問われていること
一つの記述に含まれる行為や仕組みを、目的・実施主体・実施時点・対象という観点で分解し、他の記述と同じ基準で役割を比較できているかを確認してください。特に、表現の印象ではなく、記述全体が示す働きに注目します。
視点
記述を読んだら、表現に引きずられず、組織の目的に対してどのような役割を果たす内容なのかを整理します。実施する主体、対象、時点、確認方法などを同じ枠組みで捉え、各記述の働きを比較しましょう。
確認ポイント
- 記述の目的と対象を分けて整理できているか
- 誰が、どの時点で関わる内容かを確認したか
- 表面的な語句ではなく、記述全体の役割を比較したか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
正答はア。統制活動は、経営者の命令や指示を適切に実行するために、組織内で定められる方針や手続を指します。他の選択肢は、統制環境、リスクの評価と対応、情報と伝達の説明です。
理由
統制活動は、経営者の命令及び指示が適切に実行されることを確保するために定める方針及び手続です。したがって、方針や手続そのものを説明しているアが該当する。
比較
イは組織の気風や統制意識に関わる統制環境、ウはリスクの識別・分析・評価と対応のプロセス、エは必要な情報の識別・処理・伝達に関する説明であり、統制活動とは異なる。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。統制活動とは、経営者の命令及び指示が適切に実行されることを確保するために定める方針及び手続である。選択肢はこの定義をそのまま説明しており、統制活動の役割と一致している。
選択肢イ
これは不正解だよ。組織の気風を決定し、組織内の全ての者の統制に対する意識に影響を与えるという説明は、組織全体の統制意識や風土に関するものである。方針及び手続によって指示の実行を確保する統制活動の定義ではない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。組織目標の達成を阻害する要因をリスクとして識別、分析及び評価し、適切な対応を行うプロセスは、リスクの評価と対応を示している。経営者の指示を実行するための方針及び手続とは対象が異なる。
選択肢エ
これは不正解だよ。必要な情報を識別、把握及び処理し、組織内外や関係者相互に正しく伝えることを確保する説明は、情報と伝達に関するものである。統制活動である方針及び手続の定義とは一致しない。
学習のポイント
内部統制の基本的要素ごとに、対象と目的の違いを整理して覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問6(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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