AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
令和5年度秋期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問24
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- ア規模の経済性
- イ業者間の敵対関係
- ウ仕入先の集中度
- エ流通チャネルの確保
解き方のヒントを見る
分析対象の境界を切り分ける視点
まず設問が分析しようとしている対象の範囲を確認し、個別の要素そのものではなく、全体の中でどの関係や位置付けを問うているのかを整理しましょう。
この問題で問われていること
一つの要素を単独で判断せず、設問が示す分析枠組みの中で、その要素がどの対象と関係し、どの段階の検討に当たるのかという境界に注目してください。
視点
分析では、対象・関係・影響の範囲を分けて捉えます。設問中の語が示す役割をそのまま決めつけず、どの観点の整理を求めているかを確認しましょう。
確認ポイント
- 分析の対象範囲がどこまでかを確認する
- 要素そのものと他要素との関係を分けて考える
- 設問が求める整理の観点と粒度を確認する
正解と解説を見る
正解
イ
解説
ファイブフォース分析の五つの要因は、新規参入の脅威、代替品の脅威、売り手の交渉力、買い手の交渉力、業者間の敵対関係です。図の中央aは業界内競争を示します。
理由
図では、上から新規参入の脅威、下から代替品の脅威、左右から売り手と買い手の交渉力が中央のaに影響している。ファイブフォース分析で残る中心的な要因は、業界内の企業同士が競争する関係です。したがってaは「業者間の敵対関係」となる。
比較
「規模の経済性」は新規参入の脅威に関係する参入障壁の一つであり、単独で五つの要因の一つを表す名称ではありません。「仕入先の集中度」は売り手の交渉力、「流通チャネルの確保」は参入障壁や買い手への到達条件に関係するが、いずれも図の中央aそのものではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。「規模の経済性」は、生産規模が大きい企業ほど単位当たりコストを下げやすいことを指し、新規参入を難しくする要因になり得る。しかし、ファイブフォース分析で中央aに入る業界内企業同士の競争そのものを表す名称ではない。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。「業者間の敵対関係」は、同じ業界に属する企業同士が価格、品質、販売促進、製品差別化などで競争する関係を指す。新規参入、代替品、売り手、買い手の圧力と並ぶ、ファイブフォース分析の中心的な要因である。
選択肢ウ
これは不正解だよ。「仕入先の集中度」は、仕入先が少数に集中している場合などに、売り手側の交渉力へ影響する条件である。業界内の企業同士の競争ではなく、企業と仕入先との取引関係に関するため、図の中央aには当てはまらない。
選択肢エ
これは不正解だよ。「流通チャネルの確保」は、製品を顧客へ届ける経路を確保できるかという条件で、新規参入の難しさや競争環境に影響することがある。ただし、業界内企業間の競争を直接示す五つの要因の名称ではない。
学習のポイント
五つの要因を、業界内の競争と取引関係・市場参入の圧力に分けて整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問24(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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