AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

令和5年度秋期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問12

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

新システムの開発を計画している。提案された4案の中で,TCO(総所有費用)が最小のものはどれか。ここで,このシステムは開発後,3年間使用するものとする。
A案からD案までのハードウェア導入費用,システム開発費用,導入教育費用及び3種類の年間費用を百万円単位で示す表。
A案からD案までのハードウェア導入費用,システム開発費用,導入教育費用及び3種類の年間費用を百万円単位で示す表。

選択肢

  1. ア
    A案
  2. イ
    B案
  3. ウ
    C案
  4. エ
    D案
解き方のヒントを見る

総所有費用を比べる視点

この分野では、導入時の支出だけに目を向けず、利用期間全体に関わる負担を同じ基準で整理します。比較する対象の範囲、期間、前提条件がそろっているかを確認し、表面的な金額だけで判断しないことが大切です。

この問題で問われていること

確認の中心は、候補ごとに費用として扱う範囲と比較する期間が一貫しているかです。初期と継続の情報が同じ前提で並んでいるか、見落としや重複がないかを丁寧に見直してください。

視点

費用比較では、金額の大小を先に判断するのではなく、何を含め、どの期間を対象にしているかという比較の枠組みをそろえて考えます。

確認ポイント

  • 比較対象となる期間がそろっているか確認する
  • 費用として扱う範囲に差がないか見直す
  • 同じ支出を重複して数えていないか確認する
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

TCOは初期費用と3年間分の年間費用を合計して求める。A案は161百万円、B案は172百万円、C案は153百万円、D案は157百万円となるため、最小はC案です。

理由

各案について、ハードウェア導入費用、システム開発費用、導入教育費用を初期費用として合計する。ネットワーク通信費、保守費、システム運用費は年間費用として合計し、その3年分を初期費用に加える。C案は75百万円+26百万円/年×3年=153百万円です。

比較

同じ方法で計算すると、A案は65+32×3=161百万円、B案は85+29×3=172百万円、D案は85+24×3=157百万円となる。いずれもC案の153百万円より大きく、TCOが最小なのはC案です。

選択肢ア

これは不正解だよ。A案の初期費用は30+30+5=65百万円、年間費用は20+6+6=32百万円/年である。3年間のTCOは65+32×3=161百万円となり、C案の153百万円より大きいため、最小ではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。B案の初期費用は30+50+5=85百万円、年間費用は20+5+4=29百万円/年である。3年間のTCOは85+29×3=172百万円となり、C案の153百万円より大きいため、最小ではない。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。C案の初期費用は40+30+5=75百万円、年間費用は15+5+6=26百万円/年である。3年間のTCOは75+26×3=153百万円となり、4案の中で最も小さい。

選択肢エ

これは不正解だよ。D案の初期費用は40+40+5=85百万円、年間費用は15+5+4=24百万円/年である。3年間のTCOは85+24×3=157百万円となり、C案の153百万円より大きいため、最小ではない。

学習のポイント

初期費用と年間費用を区別し、使用年数を掛けてTCOを比較する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問12(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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