AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

令和4年度秋期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問18

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

公開鍵暗号方式を使った暗号通信をn人が相互に行う場合,全部で何個の異なる鍵が必要になるか。ここで,一組の公開鍵と秘密鍵は2個と数える。

選択肢

  1. ア
    n+1
  2. イ
    2n
  3. ウ
    n(n−1)/2
  4. エ
    n²
解き方のヒントを見る

暗号鍵の管理単位に注目する

暗号通信の設問を読むときは、用語の名前だけで判断せず、誰が何を共有・保管・更新する単位として説明されているかに注目し、役割と管理範囲を分けて整理しましょう。そのうえで、設問中の条件との対応を静かに照合します。

この問題で問われていること

今回の確認点は、鍵に関する要素を個別の名称として覚えることではなく、利用者・通信相手・組織など、どの主体を境界に管理を考えるかを読み取ることです。この境界だけに集中してください。

視点

鍵に関する用語を見たら、まず管理する主体と共有範囲を切り分け、用途・保管・更新という観点を同じ軸で整理してみましょう。

確認ポイント

  • 管理の主体が誰として置かれているかを確認する
  • 共有範囲と保管範囲が同じとは限らない点を意識する
  • 設問の条件がどの管理境界を前提にしているかを見直す
正解と解説を見る

正解

イ

解説

公開鍵暗号方式では、n人の各利用者が公開鍵と秘密鍵を1個ずつ持つため、必要な鍵は利用者数に比例する。1人あたり2個なので、全部で2n個となる。

理由

n人がそれぞれ公開鍵1個と秘密鍵1個を持つ。したがって、1人あたりの鍵は2個であり、単位を個として n人×2個/人=2n個となる。通信相手の組合せごとに鍵を新たに用意する数え方ではありません。

比較

この問題では、利用者ごとに一組の公開鍵と秘密鍵を数える。利用者数が増えるたびに鍵は2個ずつ増えるため、組合せの数や二乗ではなく、利用者数に2を掛けた一次式で表す。

選択肢ア

これは不正解だよ。n+1は、n人の各利用者について公開鍵と秘密鍵を1個ずつ数える条件を表していない。必要数は利用者1人あたり2個であり、鍵の総数がnに1個を加えた値になる根拠は問題文にない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。公開鍵暗号方式では、n人の各利用者が公開鍵1個と秘密鍵1個を持つ。したがって、1人あたり2個の鍵が必要で、n人分の総数は n×2=2n個となる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。n(n−1)/2は、n人から2人を選ぶ組合せの数に対応する式であり、利用者ごとの公開鍵と秘密鍵の総数ではない。この問題は通信相手の組合せではなく、各利用者の鍵ペアを数える。

選択肢エ

これは不正解だよ。n²は、利用者数を二度掛ける数え方である。しかし問題文では、各利用者が公開鍵1個と秘密鍵1個を持つため、1人あたり2個である。鍵の総数は二乗ではなく2n個になる。

学習のポイント

公開鍵暗号での鍵ペアの所有単位と、鍵の総数の数え方を理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問18(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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