AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

令和4年度秋期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問12

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

バックアップサイトを用いたサービス復旧方法の説明のうち,ウォームスタンバイの説明として,最も適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    同じようなシステムを運用する外部の企業や組織と協定を結び,緊急時には互いのシステムを貸し借りして,サービスを復旧する。
  2. イ
    緊急時にはバックアップシステムを持ち込んでシステムを再開し,サービスを復旧する。
  3. ウ
    常にデータの同期が取れているバックアップシステムを用意しておき,緊急時にはバックアップシステムに切り替えて直ちにサービスを復旧する。
  4. エ
    バックアップシステムを用意しておき,緊急時にはバックアップシステムを起動して,データを最新状態にする処理を行った後にサービスを復旧する。
解き方のヒントを見る

復旧方式を見分けるための確認観点

バックアップサイトの名称や印象だけで判断せず、障害発生後に何を準備し、どの段階で切り替え、復旧までの作業を誰が担う設計かという観点で整理しましょう。平常時と障害時の違いを分けて読むことが大切です。

この問題で問われていること

選択肢を読むときは、平常時から用意されている範囲と、障害発生後に追加で必要となる作業の違いに注目し、復旧の進み方を比較することに集中してください。各記述を同じ観点で照らし合わせましょう。

視点

復旧方式を比較するときは、設備やデータの準備状況、切替の契機、運用担当者の作業、通常業務へ戻るまでの段階を同じ順序で確認します。名称の連想ではなく、記述された運用上の前提と復旧プロセスの対応関係を丁寧に読み取りましょう。

確認ポイント

  • 平常時にどこまで準備・維持される想定かを確認する
  • 障害発生後に必要な切替や追加作業の範囲を確認する
  • 復旧開始から通常運用へ戻るまでの段階を確認する
正解と解説を見る

正解

エ

解説

ウォームスタンバイは、バックアップシステムをあらかじめ用意しておき、障害発生時に起動してデータを最新状態にした後、サービスを復旧する方式です。

理由

ウォームスタンバイでは、待機中のバックアップシステムを用意しておくが、サービスを直ちに切り替えられる状態とは限らない。そのため、緊急時に起動し、データを最新状態にする処理を行ってから復旧する。

比較

常時データ同期済みで即時切替可能な方式はウォームスタンバイよりも準備状態が進んでいる。一方、設備を障害時に持ち込む方式や、外部組織のシステムを借りる方式は、ウォームスタンバイの説明とは異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。外部の企業や組織と協定を結び、緊急時に互いのシステムを貸し借りして復旧する説明であり、自組織があらかじめ用意したバックアップシステムを起動して利用するウォームスタンバイの方式ではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。緊急時にバックアップシステムを持ち込んで再開する方式は、平常時から代替システムを用意して待機させるウォームスタンバイとは異なる。持込み後の準備を前提とする復旧方法の説明である。

選択肢ウ

これは不正解だよ。常にデータの同期が取れていて、緊急時に切り替えて直ちにサービスを復旧する説明は、復旧前の準備がウォームスタンバイより進んだ方式を示している。起動後のデータ更新を必要とする説明ではない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。バックアップシステムをあらかじめ用意し、緊急時に起動した後、データを最新状態にする処理を行ってからサービスを復旧する説明である。準備済みだが即時切替ではないウォームスタンバイの特徴に合う。

学習のポイント

ホットスタンバイやコールドスタンバイとの復旧準備状態の違いを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問12(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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