AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

令和4年度秋期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問9

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

金融庁“財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準(令和元年)”における,内部統制の基本的要素である“統制活動”はどれか。

選択肢

  1. ア
    経営者の命令及び指示が適切に実行されることを確保するために定める方針及び手続である。
  2. イ
    組織の気風を決定し,組織内の全ての者の統制に対する意識に影響を与えるものである。
  3. ウ
    組織目標の達成を阻害する要因をリスクとして識別,分析及び評価し,適切な対応を行うプロセスである。
  4. エ
    必要な情報が識別,把握及び処理され,組織内外及び関係者相互に正しく伝えられることを確保することである。
解き方のヒントを見る

活動の目的から要素を見極める

内部統制の基本的要素は、それぞれが担う役割によって区別されます。活動の名称や表面的な言葉に引きずられず、その活動が組織の中でどんな目的のために行われるのかを捉え、問われている要素の定義と照らし合わせて考えることが大切です。

この問題で問われていること

確認すべき観点は、各活動の目的(狙い)です。その活動が組織の中でどのような役割を果たすために行われるのかを自分の言葉で言い直し、問われている要素の本来の役割と一致するかどうかを判断してください。

視点

財務報告に係る内部統制は、複数の基本的要素が互いに関連し合って機能するものとして整理されます。一つの活動が複数の要素と関わっているように見えることもあります。そのため、誰が行うかや使われている言葉ではなく、その活動が主として何のために存在するかに注目してください。そのうえで要素ごとの定義に立ち返ることが、判断の軸になります。

確認ポイント

  • 問われている要素の定義を、自分の言葉で一文にまとめられるか
  • 検討する各活動について、その主な目的を一言で言い表せるか
  • 名称や用語の印象ではなく、活動の目的と要素の定義が一致しているかで判断したか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

統制活動は、経営者の命令及び指示が適切に実行されることを確保するために定める方針及び手続です。したがって、該当するのはアです。

理由

統制活動とは、経営者の命令及び指示を適切に実行するため、組織が定める方針や手続を指します。業務上の承認、検証、職務分掌など、指示を具体的な統制として実施する仕組みに関係する。

比較

イは組織の気風や統制意識に関わる統制環境、ウは組織目標の達成を阻害する要因への対応に関わるリスクの評価と対応、エは情報の識別・処理・伝達に関わる説明です。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。統制活動は、経営者の命令及び指示が適切に実行されることを確保するために定める方針及び手続である。選択肢はこの定義をそのまま説明しており、統制活動に該当する。

選択肢イ

これは不正解だよ。組織の気風を決定し、組織内の全ての者の統制に対する意識に影響を与えるという説明は、組織全体の統制意識や姿勢に関するものである。統制活動の方針及び手続を直接説明したものではない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。組織目標の達成を阻害する要因をリスクとして識別、分析及び評価し、対応するプロセスは、リスクを評価して対応する活動の説明である。経営者の指示を実行する方針及び手続を示す統制活動とは異なる。

選択肢エ

これは不正解だよ。必要な情報を識別、把握及び処理し、組織内外や関係者相互に正しく伝えるという説明は、情報の伝達に関する基本的要素を示している。統制活動である方針及び手続の定義には該当しない。

学習のポイント

内部統制の基本的要素ごとの定義と役割を対応付けて覚える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

関連する過去問一覧

IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針