AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
令和4年度秋期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問8
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア監視,情勢判断,意思決定,行動
- イ計画,組織化,命令,調整,統制
- ウ顧客重視,リーダーシップ,人々の積極的参加,プロセスアプローチ,改善,客観的事実に基づく意思決定,関係性管理
- エ責任,戦略,取得,パフォーマンス,適合,人間行動
解き方のヒントを見る
経営陣の役割を考える視点
この分野では、組織全体の方向づけと、実務を担う部門の活動を分けて捉え、誰が何を決め、どの範囲を監督するのかという観点から各記述を読み比べ、役割の境界に注目します。
この問題で問われていること
一つの記述に決める前に、組織全体への責任を負う立場の判断と、個別業務を実行・管理する立場の役割が混同されていないかを確認し、組織全体との関係も併せて丁寧に見ます。
視点
役割を整理するときは、意思決定の対象、責任の及ぶ範囲、実行を担う主体、監督や見直しの関係を切り分けます。表現の強さだけで判断せず、組織全体とのつながりを軸に読みます。
確認ポイント
- 記述が扱う対象は、組織全体の方針や個別業務のどちらに近いか。
- 判断する主体と、実際に実行・管理する主体が同じものとして扱われていないか。
- 責任、権限、監督の関係が、文中で一貫して整理されているか。
正解と解説を見る
正解
エ
解説
システム管理基準(平成30年)では、経営陣がITガバナンスを成功に導くため、責任、戦略、取得、パフォーマンス、適合、人間行動という原則を採用することが望ましいとされている。
理由
正しい原則は、責任、戦略、取得、パフォーマンス、適合、人間行動です。経営陣は、ITを経営目的に沿って統治し、必要な資源を取得し、成果を評価しながら、法令・規則への適合と人間面の影響も考慮する。
比較
アは監視から行動までの意思決定過程、イは管理者の職能、ウは品質マネジメントに関する原則の組合せであり、いずれも本設問が問うITガバナンスの原則そのものではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。監視,情勢判断,意思決定,行動という並びは、状況を把握して判断し行動する一般的な意思決定の流れを表すものと考えられる。本設問で求められる、ITガバナンスにおける責任や戦略、適合などの原則群とは構成が異なる。
選択肢イ
これは不正解だよ。計画,組織化,命令,調整,統制は、組織を管理するための管理機能を示す用語である。経営管理の一般論としては関連するが、システム管理基準がITガバナンスの成功に向けて示す原則の組合せではない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。顧客重視,リーダーシップ,人々の積極的参加,プロセスアプローチ,改善,客観的事実に基づく意思決定,関係性管理は、品質マネジメントに関する原則の並びである。ITガバナンスの六つの原則とは対象と構成が異なる。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。責任,戦略,取得,パフォーマンス,適合,人間行動は、経営陣がITガバナンスを成功に導くために採用することが望ましい原則である。ITを経営目的に沿って統治し、成果、法令・規則への適合、人間面の影響まで扱う点が設問に合致する。
学習のポイント
ITガバナンスの六つの原則を、経営陣の責務とIT活用の流れに関連付けて覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問8(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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