AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
令和3年度秋期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問24
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア価格感度が高い消費者層ではなく高価格でも購入する層をターゲットとし,新製品の導入期に短期間で利益を確保する戦略である。
- イ新製品の導入期に,市場が受け入れやすい価格を設定し,まずは利益獲得よりも市場シェアの獲得を優先する戦略である。
- ウ製品やサービスに対する消費者の値頃感に基づいて価格を設定し,消費者にその製品やサービスへの購買行動を喚起させる戦略である。
- エ補完的な複数の製品やサービスを組み合わせて,個々の製品やサービスの価格の合計よりも低い価格を設定し,売上を増大させる戦略である。
解き方のヒントを見る
価格戦略を整理する視点
各選択肢を覚えた名称だけで判断せず、誰に、どのような価値を、どの時点で届けるための価格設定かという観点にそろえて比較しましょう。目的と前提の対応関係を確認すると整理しやすくなります。
この問題で問われていること
価格の数字そのものではなく、価格を決める背景にある目的と想定する顧客・市場との関係に注目してください。複数の説明を同じ観点で読み比べ、条件との整合性を確かめることが重要です。
視点
価格戦略を検討するときは、設定の目的、対象となる顧客や市場の状況、実施する時期、期待する効果を分けて捉え、それらが一貫しているかを確認します。
確認ポイント
- その説明が前提としている顧客や市場の状況は何か
- 価格設定の目的と、期待している効果が対応しているか
- 実施する時期や条件を変えても同じ説明が成り立つか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
ペネトレーション価格戦略は、新製品の導入期に市場が受け入れやすい価格を設定し、短期的な利益よりも市場シェアの獲得や普及を優先する考え方です。
理由
ペネトレーション価格戦略は、導入時から比較的低い価格を設定して購入者を増やし、市場への浸透や市場シェアの獲得を目指す。したがって、導入直後の利益を最大化することよりも、市場で受け入れられ広く普及することを重視する。
比較
アは高価格でも購入する層を対象に導入期の短期利益を狙うため、スキミング価格戦略の説明です。ウは消費者の値頃感に基づく価格設定、エは複数の商品やサービスをまとめて値引きするバンドル価格の説明であり、本問の戦略とは異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。高価格でも購入する消費者層を対象にし、新製品の導入期から短期間で利益を確保する説明は、価格を抑えて市場への浸透やシェア獲得を優先するペネトレーション価格戦略とは異なる。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。新製品の導入期に市場が受け入れやすい価格を設定し、まず利益獲得より市場シェアの獲得を優先する説明は、低価格で市場への浸透を図るペネトレーション価格戦略に該当する。
選択肢ウ
これは不正解だよ。消費者が感じる値頃感に基づいて価格を設定し、購買行動を促す説明は、知覚価値や心理的な受容価格に関する考え方である。新製品導入期の普及を狙う価格戦略そのものの説明ではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。補完的な複数の製品やサービスを組み合わせ、個別価格の合計より低い価格にする説明は、セット販売やバンドル価格の考え方である。導入期に市場シェアを優先する戦略とは異なる。
学習のポイント
価格水準だけでなく、導入期に何を優先する戦略かを比較する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問24(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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