AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

令和3年度秋期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問12

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

データセンタにおけるコールドアイルの説明として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    IT機器の冷却を妨げる熱気をラックの前面(吸気面)に回り込ませないための板であり,IT機器がマウントされていないラックの空き部分に取り付ける。
  2. イ
    寒冷な外気をデータセンタ内に直接導入してIT機器を冷却するときの,データセンタへの外気の吸い込み口である。
  3. ウ
    空調機からの冷気とIT機器からの熱排気を分離するために,ラックの前面(吸気面)同士を対向配置したときの,ラックの前面同士に挟まれた冷気が通る部分である。
  4. エ
    発熱量が多い特定の領域に対して,全体空調とは別に個別空調装置を設置するときの,個別空調用の冷媒を通すパイプである。
解き方のヒントを見る

空調配置と通路を考える視点

この問題では、個別の選択肢を覚えるより、機器の配置と空気の流れを同じ前提で捉え、冷却の目的と運用上の確認点が矛盾していないかを順に見直し、説明全体の整合性を確かめることに集中しましょう。

この問題で問われていること

確認の中心は、空調の配置と通路の区分を別々に暗記せず、熱を持つ機器へ必要な環境を安定して届けるという観点で、各説明が同じ目的に沿っているかを慎重に比べることです。

視点

配置を検討するときは、機器・通路・空調設備の関係を一つの系として捉え、冷却対象、空気の経路、保守や運用への影響を切り分けて確認します。用語の印象ではなく、説明が示す目的と前提のつながりを読み取りましょう。

確認ポイント

  • 機器配置と空気の流れが同じ前提で説明されているか
  • 冷却の目的と通路の区分が混同されていないか
  • 運用・保守まで含めた説明の整合性を確認する
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

コールドアイルは、ラックの前面、つまり吸気面同士を向かい合わせて配置したとき、その間を冷気が通る区域を指します。したがって、冷気と熱排気を分離する説明になっているウが適切です。

理由

コールドアイルは、空調機から供給された冷気をIT機器の吸気面へ導くための区域です。ラックの前面同士を対向させると、その間に冷気が集まり、ラック背面側の熱排気と分離しやすくなる。

比較

アはラックの空き部分をふさぐブランクパネル、イは外気冷却における外気の吸い込み口、エは個別空調用の冷媒配管を説明している。いずれも、ラック前面間を流れる冷気の区域ではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。ラックの空き部分に取り付けて熱気の回り込みを防ぐ板は、ブランクパネルなどの部材の説明である。コールドアイルは特定の板を指す語ではなく、ラックの吸気面側に形成される冷気の通路を指す。

選択肢イ

これは不正解だよ。寒冷な外気を取り込むための吸い込み口は、外気冷却設備に関する説明である。コールドアイルは外気の導入口ではなく、空調機からの冷気とIT機器の熱排気を分けるラック配置上の区域を指す。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。ラックの前面、つまり吸気面同士を対向配置すると、その間に空調機からの冷気が通る区域ができる。この冷気の区域をコールドアイルといい、IT機器からの熱排気との分離にもつながる。

選択肢エ

これは不正解だよ。発熱量の多い領域に個別空調を設ける場合でも、冷媒を運ぶパイプは設備の配管である。コールドアイルは冷媒配管ではなく、ラックの吸気面側に設けられる冷気の通路を表す。

学習のポイント

コールドアイルと、冷却用部材・外気導入口・冷媒配管を区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問12(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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