AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
令和3年度秋期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問11
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア95.7
- イ97.6
- ウ98.3
- エ99.0
解き方のヒントを見る
可用性算定を考える基本視点
サービスが利用できる時間を基準に可用性を考えるときは、まず対象期間と、利用可能とみなす時間の範囲を整理し、問題文の条件がどの時間を比較対象としているかを丁寧に確認しましょう。
この問題で問われていること
この問題では、稼働している時間と、あらかじめ定めた提供予定の時間との関係に注目し、対象となる期間・除外条件・時間の単位が同じ基準で扱われているかを順に確かめてください。
視点
数値や用語をすぐ当てはめるのではなく、何を分母・分子に置く考え方なのか、対象時間の定義が問題文全体で一貫しているかを確認する視点で整理します。
確認ポイント
- 対象としている期間が明確にそろっているか確認する。
- 利用可能と扱う時間の範囲や除外条件を区別する。
- 比較する時間の単位や前提が統一されているか見る。
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
サービス可用性は、1か月のサービス提供時間に対して、提供時間内に実際に停止していた時間を除いて求める。提供時間外の修復時間とメンテナンス時間は、可用性の分母・停止時間には含めない。サービス提供時間は14時間/日×30日=420時間であり、停止時間7時間を除くため、可用性は(420時間-7時間)÷420時間×100=98.333…%となる。小数第2位を四捨五入すると98.3%です。
理由
毎日のサービス提供時間は20時-6時=14時間で、30日では420時間となる。可用性に影響するのは、サービス提供時間内に発生したシステム障害による7時間の停止です。したがって、(420時間-7時間)÷420時間×100=98.333…%であり、指定どおり小数第2位を四捨五入して98.3%となる。
比較
サービス提供時間外の修復時間3時間は、障害対応に要した時間であって提供時間内の停止時間ではありません。また、時間外のメンテナンス8時間もサービス提供時間の外にあるため、可用性計算の停止時間には加えない。時間帯を区別せず合計すると、公式条件とは異なる値になる。
選択肢ア
これは不正解だよ。95.7%は、公式条件から求められる98.3%と一致しない。サービス提供時間は420時間であり、可用性から除くべきなのは提供時間内の停止7時間だけである。時間外の修復やメンテナンスを停止時間に含めた可能性は考えられるが、選択肢だけからその計算過程を断定することはできない。
選択肢イ
これは不正解だよ。97.6%は、サービス提供時間内の停止7時間だけを対象に計算した結果とは合わない。分母は14時間/日×30日=420時間であり、時間外の修復3時間を可用性の停止時間へ加える条件はない。したがって、公式設問の時間帯区分と一致しない値である。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。サービス提供時間は14時間/日×30日=420時間で、提供時間内の停止は7時間である。時間外の修復3時間とメンテナンス8時間は対象外なので、(420時間-7時間)÷420時間×100=98.333…%となる。小数第2位を四捨五入すると98.3%である。
選択肢エ
これは不正解だよ。99.0%は、公式条件に基づく可用性の計算結果98.3%とは一致しない。サービス提供時間の総量は420時間で、提供時間内には7時間の停止があるため、その停止を除外しない、または異なる時間を分母にする計算は設問条件と整合しない。
学習のポイント
可用性では、サービス提供時間内の停止だけを計算対象にする点を学ぶ。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問11(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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