AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
令和2年度10月 システム監査技術者 午前Ⅱ 問25
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アCRM
- イERP
- ウMRP
- エSCM
解き方のヒントを見る
経営管理手法の対象範囲を見極める
経営管理の考え方を識別するときは、名称の響きではなく、その手法が何を管理の対象にし、どこまでの範囲を最適化しようとしているのかを確かめることが大切です。この一点に絞って各候補を落ち着いて照らし合わせましょう。
この問題で問われていること
問われているのは用語の暗記そのものより、経営管理の考え方ごとに「管理する対象」と「最適化を目指す範囲」がどう設定されているかを区別できるかという点です。問題文の記述と各候補の位置づけを対応させて考えます。
視点
経営管理の手法や情報システムの考え方は、略語や名称が似ていても、管理の主な対象や、その最適化が及ぶ範囲が手法ごとに異なります。学習時は、各手法について「何を」「どの単位で」良くしようとするものかを一文で説明できるように整理しておくと、名称の印象に惑わされにくくなります。
確認ポイント
- 各候補が主に何を管理の対象としているかを、自分の言葉で説明できるか確認する
- その手法の最適化がどの単位・範囲にまで及ぶものとして捉えられているかを確認する
- 名称や略語の印象ではなく、管理対象と範囲の組合せで判断しているかを見直す
正解と解説を見る
正解
エ
解説
調達から生産、流通、販売までの企業間を含むモノの流れを統合的に計画・管理し、全体最適によってリードタイムや在庫・流通コストの削減を目指す考え方はSCMです。
理由
SCMはSupply Chain Managementの略で、原材料や部品の調達から生産、流通、販売に至る供給連鎖を企業間で連携させ、モノの流れを計画・管理する。全体を最適化することで、リードタイム短縮や在庫コスト、流通コストの削減を目指す。
比較
CRMは顧客との関係管理、ERPは企業内の経営資源を統合管理、MRPは生産に必要な部品や資材の所要量計画を中心とする。設問のように調達から販売までの企業間のモノの流れ全体を対象とするものがSCMです。
選択肢ア
これは不正解だよ。CRMはCustomer Relationship Managementの略で、顧客情報や購買履歴などを活用し、顧客との関係を維持・強化する考え方である。調達から販売までの企業間を含むモノの流れを計画・管理し、物流や在庫を最適化する設問の説明とは対象が異なる。
選択肢イ
これは不正解だよ。ERPはEnterprise Resource Planningの略で、会計、人事、生産、販売など企業内の経営資源や業務情報を統合的に管理する考え方である。企業間にまたがる調達・生産・流通・販売のモノの流れ全体を最適化する説明とは一致しない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。MRPはMaterial Requirements Planningの略で、生産計画や部品表、在庫情報を基に、生産に必要な部品・資材の所要量や調達時期を計画する手法である。対象は主に生産に必要な資材計画であり、販売まで含む供給連鎖全体ではない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。SCMはSupply Chain Managementの略で、部品や資材の調達から製品の生産、流通、販売まで、企業間を含むモノの流れを供給連鎖として管理する。全体最適によってリードタイムを短縮し、在庫コストや流通コストを削減する設問の内容に一致する。
学習のポイント
CRM、ERP、MRP、SCMの対象範囲と目的を区別して覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和2年度10月 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問25(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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