AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

令和2年度10月 システム監査技術者 午前Ⅱ 問17

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

AESの特徴はどれか。

選択肢

  1. ア
    鍵長によって,段数が決まる。
  2. イ
    段数は,6段以内の範囲で選択できる。
  3. ウ
    データの暗号化,復号,暗号化の順に3回繰り返す。
  4. エ
    同一の公開鍵を用いて暗号化を3回繰り返す。
解き方のヒントを見る

鍵の関係から暗号方式を整理する

暗号化方式の問題では、方式の名称だけで判断せず、暗号化と復号でどの鍵をどのように用いるかという一つの観点に絞って、自分の知識と問題の記述が一致しているかを落ち着いて照合することが大切です。

この問題で問われていること

この問題を検討する際は、鍵の扱いを分類の根拠に据えます。暗号化する側と復号する側がそれぞれどの鍵を持ち、それを相手とどう共有するかを、記述の主語と対応させながら確かめてください。

視点

暗号化方式は、鍵の数や所有者、受け渡し方法といった前提の違いによって整理されます。方式ごとの性質を丸暗記するより、まず「誰がどの鍵を持っているか」を簡単な図に描いてみてください。その前提から各記述が成り立つかを自分で考えると、判断の根拠が明確になります。

確認ポイント

  • 暗号化に使う鍵と復号に使う鍵の関係を、自分の知識で説明できるか
  • 鍵を誰が持ち、通信相手とどのように受け渡すと想定しているかを整理したか
  • 記述の主語(どの方式・どの鍵)が入れ替わっていないかを確認したか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

AESは共通鍵暗号方式であり、鍵長に応じて暗号処理の段数が定められている。鍵長128ビット、192ビット、256ビットに対する段数は、それぞれ10段、12段、14段です。

AESの段数

AESでは、鍵長が128ビットの場合は10段、192ビットの場合は12段、256ビットの場合は14段で処理する。このように、段数は鍵長に応じて決まるため、アの記述がAESの特徴を正しく表している。

他方式との比較

AESは共通鍵暗号方式であり、公開鍵を使う方式ではありません。また、暗号化・復号・暗号化の順に3回処理するEDE方式は、AESではなく3DESに関係する特徴です。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。AESの段数は鍵長に応じて決まり、鍵長128ビットでは10段、192ビットでは12段、256ビットでは14段となる。したがって、鍵長によって段数が決まるという記述は、AESの仕様と一致している。

選択肢イ

これは不正解だよ。AESの段数は6段以内から選択する仕組みではない。鍵長128ビット、192ビット、256ビットに対応して段数はそれぞれ10段、12段、14段であり、6段以内という条件は公式のAESの仕様と一致しない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。データの暗号化、復号、暗号化の順に3回処理するEDE方式は、AESの特徴ではなく3DESに関係する。AESはこの順序の3回処理を行う方式として定義されていないため、記述が異なる。

選択肢エ

これは不正解だよ。AESは共通鍵暗号方式なので、同一の公開鍵を用いて暗号化する方式ではない。公開鍵という用語を用いたこの記述はAESの性質と合わず、3回暗号化するという処理もAESの特徴ではない。

学習のポイント

AESの鍵長と段数の対応、および3DESなど別方式との識別を学ぶ。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和2年度10月 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問17(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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